連載|藤原美智子|頭皮マッサージで美顔と美肌と美髪、そして柔軟さをアップ!
いま人気の洗浄ブラシを買ってみた
「頭皮マッサージで美顔と美肌と美髪、そして柔軟さをアップ!」(1)
最近、頭皮マッサージに凝っている。とはいっても、頭皮を洗う洗浄ブラシでブラッシングするだけなのだが、これが何とも気持ちいいのだ。
文・写真=藤原美智子
電池を入れると1分間に約7000回振動する洗浄ブラシ
洗浄ブラシというのは、上の写真のような商品のこと。シャンプーのコマーシャルで見たことはないだろうか。これでマッサージしながらシャンプーすると汚れがきれいに落ちて頭皮が清潔になる、あるいは、頭皮を揉みこむと抜け毛や薄毛の予防になったり育毛剤が浸透しやすくなったりするということで、いま人気のアイテムである。
私がこのブラシの存在と気持ちよさを知ったのは行きつけの美容室なのだが、その人気ぶりを知ったのはブラシを購入するために東急ハンズに行ったとき。なんと小さなコーナーができるほど、多くのメーカーから発売されていたのだ。こんなにも、あちこちから発売される人気アイテムだったとは……。
その種類の多さに迷いながらも、とりあえず自分が欲しいタイプを探すことに。私の条件はシンプルで、ブラシの歯の部分の素材が気持ちよさそうな硬さであること。その視点で選んだのが、上の写真の「京都プレミアム」というブランドである。また、この商品には電池を入れると1分間に約7000回振動するという特徴がある。
ところで「ブラッシングなら、普通のブラシでもいいのでは?」と思われるかもしれないが、じつは、私の髪はくせ毛でボリュームがあってなおかつ、とてもからみやすい毛なので、普通のブラシでは毛先までブラッシングできないのだ。いままでは、シャンプー後の髪が濡れた状態のときに、目の粗いプラスティック製のブラシで梳かしていたのが、これに出会ってからは乾いている状態でも毛先まで梳かすことができるようになった。それに手の平に収まる大きさと丸い形によって均一に力がくわえられるせいか、簡単に頭髪をしっかりとマッサージできる。そして、私にとって何よりも気持ちよくブラッシングできるというのが、この商品の最大の魅力なのである。
このブラシで自分の頭を揉みほぐして実証してみたい
「頭皮マッサージで美顔と美肌と美髪、そして柔軟さをアップ!」(2)
頭と顔の密接な関係。頭皮マッサージは美顔と美肌と美髪に効く!
私のブラッシング&マッサージの使い方を説明すると、まず髪の生えから頭頂部、首の付け根までという感じで頭全体をスーッ、スーッとブラッシング。つぎに生え際部分を、円を描くようにマッサージ。痛いと感じた部分は丁寧に揉みほぐし、ついでにこめかみ部分もマッサージ。そして原稿書きが重なってくると脳が疲労するせいなのか、頭の“ハチ”の部分が硬くなってくるので、そこも十分にマッサージして揉みほぐす。こうして頭全体をマッサージすると、頭皮の血行がよくなりコリがほぐれてリラックスするというわけである。
もちろん、血行とリンパの流れをよくする頭皮のマッサージは、美肌や顔のリフトアップにも効く。『整美顔スリム マッサージ』(山中レイ子著 ワニブックス)には、ハチと呼ばれている側頭部が広がると頬が下がって顔を広がるので、まずは、この部分のコリを取ってから側頭部を締めると頬のたるみや顎のもたつきが解消され、小顔にもなるということが書かれている。そして、そのマッサージ法が紹介されている。このように、頭と顔は密接な関係にあるのだ。だからエステサロンでは必ず、頭皮マッサージも美顔マッサージの行程にふくまれているのである。そういえば以前、通っていた整体の先生が「地肌を軽くつかむようにポンポンとマッサージすると、白髪も減りますよ」と言っていたことをいま思い出した。つまり、頭皮マッサージは美顔と美肌と美髪に効くというわけである。
頭には年齢や精神状態もあらわれるように感じる
ところで職業柄、多くのひとの髪の毛と頭を触っていて感じるのは、頭全体の硬さが均一なひとは案外、少ないということである。「あれ、この部分だけ硬くて、出っ張っているなー」とか「硬さに左右差がある」というひとが多いのだ。そうした形の頭をひとつに束ねるヘアスタイルにしたときは、結んだあとにコームの先でへこんでいる部分の髪の毛を軽くすくって均一の高さに仕上げている。
もうひとつわかったのは、頭の形がいびつになっているひとは顔もおなじように歪んでいることが多いということだ。もちろん、頭と顔が歪んでいるということは身体も歪んでいるということである。歪む順番としては“身体→顔→頭”というところだろうか。だから歪みを正すには、顔や頭もふくめた身体全体を調整する必要があるということである。
そうした硬さや歪みだけでなく、頭には年齢や精神状態もあらわれるように感じる。マッサージなどの手入れをしていないと思われる年齢を重ねたひとの頭は硬い場合が多い。が、若いひとでも“頑固そうな性格だな”というひとの頭も硬いのだ。または頭脳を使うひとの頭も硬い場合が多い。そう考えると年齢に関係なく、いつまでも柔軟な考え方の持ち主になるためにも頭を揉みほぐすことが大切といえるだろう。
頭蓋骨は硬くて変化しないと思っているひともいるが、なんのなんの。歪みや思考や精神状態によっても形が変化するのだから、意外と融通が効く部位でもあるのだ。このブラシで自分の頭を揉みほぐして、それを実証してみたいと思う(どうやって実証するかが課題なのだが)。その前に顔と肌と髪に効果があらわれたら、また報告したいと思うので、どうぞお楽しみに!