モデル 道端ジェシカインタビュー「美人のはじめ方」前編
BEAUTY / FEATURES
2015年5月1日

モデル 道端ジェシカインタビュー「美人のはじめ方」前編

ワークアウトは? 食事は? ライフスタイルからヒントを探る

モデル 道端ジェシカにみる「美人のはじめ方」前編〈1〉

モデルとして雑誌や広告、テレビで活躍し、昨年は映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で主演の1人を演じるなど、活動の場を広げる道端ジェシカさん。世界を飛び回り、日本では精力的に仕事に励む忙しい彼女はどうして美しさを維持できるのか? ライフスタイルから紐解いていく。

Photographs by JAMANDFIXHair & Make-up by MICHIRU(3rd)Styling by KOHASHI RyokoInterview and Text by FUJITA MayuEdited by OPENERS

最近“頑張り過ぎちゃう”自分が変わってきた

道端ジェシカさんといえば、ヨガやランニングなどのフィットネスに留まらず、フルマラソンやトライアスロンのレースに挑むなど、本格的なトレーニングにも取り組むスポーツウーマン。取材がおこなわれた4月上旬、彼女は月末に控えたロンドンマラソン出場のためのトレーニングに集中しているところだった。

「フルマラソンに向けてトレーニングをはじめるのは、だいたい大会の3ヵ月前。なので今年に入ってからはランニングを中心にトレーニングしています。普段はとくに決まったルーティーンはないんです。週に一度、休みの日に20〜30キロのロングランをやることだけは決めていて、あとは身体の状態をみながら、仕事のスケジュールに合わせて空いた時間にヨガや体幹トレーニング、ウェイトをかけたエクササイズやランニングなど、いま身体が求めているメニューを当てはめていく感じですね。全体的に絞りたかったらランニングやバイク、部分的なら体幹トレーニングやピラティスがいいのでは」

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歯切れの良い話し振ぶりは気持ちがいいし、ハツラツとした声や表情には内からみなぎるエネルギーを感じさせる。快活な印象はスポーツを通じて鍛えた健康な肉体が発するパワーが作用しているはず。とはいえ、時にはくじけることもあるらしい。

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「仕事柄、体型維持のために運動することもあるので、楽しいだけじゃない“やらなきゃ”という気持ちも確かにあります。でも、みんな心のどこかに“やった方がいいんじゃないか”という思いがあるからこそ、“やる”という選択肢を選ぶのですよね。当然トレーニングに行きたくない日も、そのまま休む日だってあります。自分に喝をいれて重い腰を上げるか、休むか。どちらの方が自分が気分良くいられるかが重要で、無理する必要はないのかなと、最近意識が変わってきたんです。私の場合、もともと頑張り過ぎちゃうところがあるから。ただ、やったあとの達成感が好きだったりもするから(笑)。もし気分がのらない、楽しくない……でも、やると決めた量を頑張った時は、自分をきちんと褒めてあげることも大事だと思います」

page1 トレーニングをサボりたい問題
page2 朝は高タンパク質食、○○○○は食べない!

ワークアウトは? 食事は? ライフスタイルからヒントを探る

モデル 道端ジェシカにみる「美人のはじめ方」前編〈2〉

朝は高タンパク質食、炭水化物は食べない!

昨年公開された映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』では、10年来続けているヨガが演技という新しい扉を開くことに。ヨガを始めた20歳当時、仕事が多忙を極めるなか週5日のハイペースで通うほどハマっていたとか。

「家でやる時は朝が多いですね。でも昔からクラスに通うのが好きで、いまは2つのスタジオに通っています。仕事のスケジュールと相談しつつ、とりたいクラスがある方に行くという感じ。でも、始めたばかりの頃は常にヨガウェアを持ち歩いて、仕事がはやく終わったら続けて2レッスン受けたりしていました(笑)。それまでもジムには通っていましたが、ヨガで得られる心地よさは大きかったです。ちょうど仕事が忙しい時期で、いいリセットに。身体だけでなく頭もすっきりするし、睡眠の質もあがるから忙しい時ほどヨガを取り入れるといいと思います。クラスに通わなくても、自宅でDVDやアプリを参考に1日20分でもいいから身体を伸ばしたり、呼吸を意識することで、その後の生活がスムーズに運ぶ気がします」

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美容意識の高さで知られる彼女だから、食事に関してもストイックなイメージがあったが、話を聞いてみるとじつに柔軟。「食べることが大好きだから、食事はあまり気にしません」と、食生活についても意外な答えが返ってきた。

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「身体が食べたいと思う物を三食しっかり食べ、時間もあまり気にしません。もともと夜中にゴハンを食べにいく習慣もないですし。身体が欲しているものを食べていれば、人間は自然と健康な状態になるんじゃないかなって。唯一タンパク質は積極的に摂るようにしています。運動もするし、お肌はタンパク質でできていますから。痩せたい、美肌になりたいと思うならまずタンパク質です。 1日の食事の中で一番大事な朝ご飯はとくに卵や魚、肉などタンパク質を多めに。あとはフルーツとかグリーンスムージーで野菜を摂って、炭水化物は食べません。朝、炭水化物や糖質を摂るとその中毒性から昼も夜も食べたくなりますからね」

良質なタンパク質を必要な分だけと話すジェシカさん。また、以前から蜂蜜もかかさず食事に取り入れていて、いまはマヌカハニーにも興味が。

「もともと蜂蜜が好きで、最近マヌカハニーもとるように。グレードによってパワーが違うみたいですが、5〜15くらいが気兼ねなく使えるからおすすめ。糖分が欲しい時にぺろっと舐めたりしています」

30代を迎え、新たなライフステージに立ついま、経験を重ねて、自身を客観視する余裕が生まれた彼女の言葉には確かな自信がある。その迷いのない言葉の端々に、美人を“はじめる”ヒントがみえてきた。

モデル 道端ジェシカにみる美人の“はじめ方”(1)

次回は美容にまつわる話を軸に美人の理由を紐解いていく。

page1 トレーニングをサボりたい問題
page2 朝は高タンパク質食、○○○○は食べない!


モデル 道端ジェシカにみる美人の“はじめ方”(1)

MICHIBATA Jessica|道端ジェシカ
1984年10月21日生まれ。雑誌、広告、TVなど、多岐にわたる活動のほか、フルマラソンへの参加やボランティアなどにも積極的にかかわる。著書に『JESSICA’S SECRET:道端ジェシカの秘密、教えます』(講談社刊)や『幸せのある場所 (Happiness Within)』(小学館刊)がある。趣味は映画観賞、ヨガ、写真、語学。

           
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