KOBAKO|永富千晴×渡邉季穂「KOBAKO nails」デビュー対談(前編)
BEAUTY / FEATURES
2015年5月11日

KOBAKO|永富千晴×渡邉季穂「KOBAKO nails」デビュー対談(前編)

KOBAKO|コバコ

永富千晴×渡邉季穂 「KOBAKO nails」デビュー対談(前編)

「まずは血色のいい健康な爪をつくりましょう」(1)

トータルビューティサロン『uka』を主宰するトップネイリストの渡邉季穂さんをプロダクトアドバイザーとして商品開発に参加した「KOBAKO nails」が、この秋誕生します。KOBAKOは、美容ジャーナリストの永富千晴さんがアドバイザーであるビューティツールブランド。日本のモノづくりの伝統を受け継ぐ貝印の技術と、渡邉季穂さんがタッグを組んだネイルケアラインと聞けば、これはもう期待度大! そこで今回は、9月13日(火)登場の第一弾「ルースキューティクルケアライン」の発売を記念して、永富千晴さんと渡邉季穂さんのスペシャル対談をお送りします。

文=染谷晴美写真=原恵美子


rumors|通販サイトへ

祝! KOBAKO nails デビュー! “簡単に使えるネイルツール”という思いは一緒

季穂 『KOBAKO nails』、ようやく発売になりましたね。

永富 はい、ようやくです。「ルースキューティクルケアライン」全6アイテムを第一弾に、11月には「スタイリングライン」全11アイテムがデビューします。

──まず、今回のプロジェクトについてお聞かせください

KOBAKO|対談前編 02

永富千晴さん

永富 以前から、KOBAKOでネイルをやりたいねって話は出ていたんですよ。でも、なかなか具体的には進まなくて……。そんなとき、たまたま季穂さんとご一緒する機会があって、貝印の担当の竹内さんを交えてお話をしていると、季穂さんも「じつは私もネイルケア商品をつくりたい」とおっしゃて。だったらぜひ! って、そこからスタートしたんです。
ネイリストとして、季穂さんはずば抜けたセンスの持ち主だし、デザイン以上に爪本来の美しさを追求されている。なにより、こういうのって“縁”だから、ぜったい季穂さんにお願いしたほうがいいよと。そうしたら一気に話がまとまって。

季穂 いまは自宅でも簡単にジェルネイルやデザインができる時代だけに、ネイリストがネイルの仕事を確保するために必要なのは、やっぱり“ケアの技術”なんですね。しっかりとした技術があって、かつ、爪を健康にするアドバイスまできちっとできるネイリストというのが、今後ますます求められる。

爪のお手入れというのは、見た目をきれいにしながら、“気持ちよさ”をあたえるものであり、それができるのがプロであるネイリストなので、もっと多くの人びとに、プロの手による気持ちいいケアを知っていただきたいのですが、ネイルサロンを利用するひとはまだまだ少数派。

KOBAKO|対談前編 03

渡邉季穂さん

ではどうすればいいかといえば、爪に関心をもってくれるひとを増やすことが先決で、そのためには、お手入れの大切さが実感できるしっかりしたツールが必要だと思っていました。たまにサロンに行ってやり方を教わって、それを自宅で実践し、しばらくしたらまたリセットしにサロンへ行くというように、ホームケアとサロンケアの融合がこれからのカタチになるんじゃないかな。

永富 なるほど。

季穂 永富さんからお話をうかがって、貝印さんとなら、自分たちがサロンで使っているプロユースのものに少しエッセンスをくわえて、簡単に使えるツールがつくれるだろうなと思いました。しかもKOBAKOブランド。「やりたい!」って即答でした(笑)。

永富 光栄です!

KOBAKO|コバコ

永富千晴×渡邉季穂 「KOBAKO nails」デビュー対談(前編)

「まずは血色のいい健康な爪をつくりましょう」(2)

大人っぽさを狙い、あえてシンプルなデザインにしました

季穂 商品ラインナップを考えるにあたっては、これまでもさまざまなツールをつくってこられた貝印さんのほうにアイデアのエッセンスがしっかりあるので、それをもう少しプロの目線でこだわっていったという感じです。そして、ある程度出来上がってきて、今度はデザインだったり売り方だったりを考える段階で、さぁ、永富さんの出番!

KOBAKO|対談前編 05

商品の色にかんしては、いちばん最初に私のほうから、あまり色味をつけたくないと言いました。ビジネス的には、やっぱりかわいいもののほうが売れるのだけれど、私は大人っぽい感じでつくりたかった。かわいいピンクのマニキュアキットはほかでもいっぱい売ってます(笑)。だから私は、部屋にポンと置いておいてもじゃまにならない、女性だけでなく男性も使えるものをつくりたいと。そんな頑固な意見を聞き入れていただき、感謝です。

永富 まったく異議なし、大賛成でした。

季穂 たとえば、スタイリングラインの「ネイルファイル」(11月中旬発売)。このグラデーション、ほんとうにきれいです。いまは6本ですが、できればもっと増やしたいくらい。実際、角度と目の粗さはいかようにも変えられるので、つくろうと思えばいくらでもつくれますよね(笑)。

つまんだだけで簡単に切れる、こだわりのコンパクトニッパー

季穂 今回発売する「ルースキューティクルケアライン」6アイテムのなかで、いちばん苦労したのが「コンパクトニッパー」。かなり注文を出したので、貝印さんが大変そうでした(笑)。

永富 このニッパーは本当にすぐれものですよ。シンプルで、かつ安全性が高くて使いやすい。今回いろいろ調べてみたら、こういうピンセット型のニッパーって、昔はあったらしいですよ。海外でつくられていて、一時期は日本にも入ってきていたみたい。

KOBAKO|対談前編 07

「コンパクトニッパー」1890円

季穂 こういう形状は考えればできることなので、ほかにもあるだろうなと思ったし、あって当たり前だと思います。実際、春に行ったパリでも見かけました。もちろん買いましたよ。それで、使ってみての感想は、切れない。刃先にまったくこだわっていないんですね。甘皮やささくれを無理なくカットできてこそのニッパーなのに、切れるようにつくられていない。

永富 切れないニッパーは、甘皮やささくれを無理に引っ張ってしまうので痛いですよね。

季穂 日本にも以前はおなじようなものがあったけれど浸透しなかったというのは、たぶん、そういうことなんだと思います。ですから、それを反面教師にじゃないですけど、KOBAKOのニッパーは、とにかく刃先にこだわりました。もっと切れるようにもっと切れるようにと、ずーっと言いつづけて、何十回となく試作を重ねて、ようやくできた“つまんだだけで簡単に切れる”ニッパー。当然、自信作です。

KOBAKO|対談前編 08

「キューティクルプッシャー」1890円

永富 「キューティクルプッシャー」は、爪表面のカーブにぴったり合うので、すべらせるだけでするすると、おもしろいようにルースキューティクル(爪の角質)が取れます。甘皮の処理も、いままでは一生懸命ぐいぐいやって「痛い!」こともありましたが、このキューティクルプッシャーなら無理なくできて、さらに、残った部分はコンパクトニッパーですっきり。じつにスマートですね。

季穂 そのまえに「キューティクルリムーバー」も忘れずに。つければ、硬くなった甘皮や皮脂がやわらかくなるので、爪に負担をかけません。あかすりのまえにサウナに入ってからだをふやかすように、爪もしっかりとお湯につけて、お湯につける時間がなければ、このキューティクルリムーバーをたっぷりつけてからケアしてください。

KOBAKO|コバコ

永富千晴×渡邉季穂 「KOBAKO nails」デビュー対談(前編)

「まずは血色のいい健康な爪をつくりましょう」(3)

爪のお手入れは、本来、気持ちのいいもの

永富 上手なサロンでケアしてもらうと、ほんとうに気持ちいいし、仕上がりもすばらしい。だけど、あまりていねいでないサロンでやると“痛い”そうですね。

KOBAKO|対談前編 10

「キューティクルプッシャー」

季穂 そうそう。爪のケアを拒むひとは、痛いからイヤなんですよね。

永富 ちょうどいまその調査をしていて、具体的に話を聞いている最中なのですが、「安いサロンで痛い思いをしたので、サロンにはもう行きたくない」ってひとが結構いるんですね。だから自分でやりたいと。そこでツールが必要になるわけですが、業務用でもいいけど、できればもう少しおしゃれな、お手入れの楽しさを感じられるものがないかなって声がとても多い。

季穂 要は、技術が未熟なひとのケアは痛いってこと。それがだんだん理解とスキルを身につけていくと、痛くないどころか、気持ちいいケアができるようになります。爪のお手入れは本来、気持ちのいいもの。KOBAKOのネイルツールをとおして、そこを浸透させたいなと思う。

永富 なにより、一度きれいにすると、そのきれいさをキープさせたいという気持ちになりますよね。爪の生え方も変わってくるし、色なんて、それこそトップコートをぬっただけで、すごくきれいな桜色の爪になる。マニキュアだって、発色の仕方がぜんぜんちがいますよ。

KOBAKO|対談前編 11

季穂 細かい作業はどうしても苦手というひとには、この「マルチリームーバークロス」があります。ファイバーで爪表面の汚れを取り除くものなので、あかすりタオルみたいにキュッキュッとやれば、特別なツールを使わなくても、簡単にお手入れができてしまう、なかなかのすぐれものです!

永富 クロスはほんとうに便利。電車のなかでもできますね(笑)。

季穂 いずれにしても、ぜったい必要なのが、キューティクルリムーバーです。くれぐれも、乾燥した爪にごしごしやることのないようにしてください。

永富 一連のケアにどのくらいの時間がかかるのか、そのスピードを測るために実践したところ、いちばん最初は40分かかったんですね。だからそのときは、このままじゃ簡単とか手軽とか言えないなと思って、よし、20分台をめざそうと(笑)。いまでは25分ぐらい。

季穂 私たちがお客さまのケアにかける時間は40分です。

永富 たしかに、会話しながらだとそのくらいかかりますよね。

季穂 いや、もくもくとやってです(笑)。私たちプロのネイリストで40分かかるのですから、一般の方はもっと時間がかかって当然ですよ。

永富 やっぱりそうですか。じゃあ、しょうがないですね。

季穂 そう、しょうがない。でもサロンに出向く時間や労力を考えると、セルフケアなら、自宅にいながらいつでも好きな時間にできるわけで、そういう意味ではとても手軽と思いますよ。なにより簡単です。

永富 そうですね。簡単なのがいちばんです。

季穂 では、つぎは11月に発売する「スタイリングライン」についてお話しましょう。

「KOBAKO nails」デビュー対談(後編)につづく

KOBAKO|対談前編 12

永富さんと季穂さんが飲んでいるのはコレ!
ukaのオリジナルドリンク「美爪」
価格|800円
爪のもととなるタンパク質を豊富に含む豆乳と、女性にはうれしいローカロリーのドライアプリコット、美肌効果の高いヨーグルトをミックス。トータルビューティサロン「uka」にて提供中。

<INFORMATION>
9月17日(土)まで、松屋銀座1階化粧品売場 プロモーションスペースにて「KOBAKO nails」ルースキューティクルラインの販売イベントを開催中。
http://www.kobako.com/info/event/detail30.php

貝印株式会社 お客様相談室
free150120-016-410
http://www.kobako.com

           
Photo Gallery