渡邉季穂|美容展示会「ビヨンドビューティ」にuka登場(後編)
uka ネイルオイルが、フランスに渡った!
ビューティエキスポ 「ビヨンドビューティ パリ」 にuka登場(後編)
ビヨンドビューティ パリ会場では、ひときわにぎわっていたukaのブース。ジャーナリストやバイヤーの反響も上々。ukaネイルオイルは、果たしてタイトルを獲得できるのか。パリの美容展示会「ビヨンドビューティ」のレポート、後編です。
まとめ=染谷晴美撮影=kiho Watanabe撮影=原恵美子(店舗)
いよいよ発表のとき。念願のタイトル獲得はなるか?
新しいコンセプトの新しいブランドや新商品を紹介する部門「ZOOM」には、約50ブランドがエントリー。そのなかで、昨年は1位~3位が選ばれたそうですが、今年はいちばんを決めるのではなく、オーガニックやコンセプチュアルといった、カテゴリーごとにひとつが選ばれるというスタイル。
ukaネイルオイルは、“忙しくてめんどうくさがりの女性でも、簡単に楽しく使えるオイルを”ということでつくったアイテムなので、コンセプチュアルでの受賞を密かに狙っていました。プレゼンテーションでの反響もよかったし、審査委員長も褒めてくれた。それでなくても、ポジティブ思考の私たち。「大丈夫、大丈夫!」といったノリで発表を待っていたのですが、結果は、残念ながら……でした。
ふたを開けてみれば、ほかのブランドはみな、準備万端で臨んでいました。なかには3年連続でチャレンジしているところも。それに比べて私たちは、いいものができたという満足感だけでここまで来てしまった気がします。そもそも、準備が足りない、作戦が練れていない。これまで自分は感性や運を大事にしてきましたけど、ここは、そういうレベルが通用する場所ではなかった。やっぱり、なにかをつかむためには、万全なる準備と努力が必要なんですよね。
反省すべき点が山ほどあって、その日の夜はさすがに落ち込みました。でも、落ち込むだけ落ち込んだら、翌朝には復活(笑)。だって、私たちはタイトル以上のものを手に入れたのだから。
お手入れという自分がいちばん大切に思っている部分で、みんなが感動してくれたり、すばらしいと褒めてくれたことはこれ以上ないよろこびです。なにより、ネイル市場ができ上がっている日本とちがい、ここではまだまだ需要の伸びしろがあって、ネイルケアの大切さを伝えていけば、それをわかってくれるひとがもっともっといるんだというヨーロッパの現状を、肌で感じることができたのは大きな収穫。勉強になりました。そういう意味では、今回のチャレンジは大成功だったと思います。
今後の課題は、uka ネイルオイルの魅力をどう伝えていくかということ
ZOOMへのエントリーは、タイトルを獲ることを目的としつつ、じつは、密かにフランスでの販路をつくるきっかけになればという思いもあっての行動でした。今回のお話をいただいたとき、タイトルを獲る=販路がひろがるという夢のような図式が頭の中に浮かんで(笑)。
残念ながらタイトルの獲得はなりませんでしたが、販路の開拓はみごと実現! なんと、パリの『colette』に置かせていただけることになったのです。早くも10月末から店頭に並んでいるので、パリのお客さまの反響が楽しみです。
ほかにもいろいろお話はいただいるのですが、さらなる拡大をめざすにはまだまだ勉強が必要。思っていた以上に言葉の壁は大きくて、今回は、英語&フランス語習得の必要性をしみじみ痛感させられました。半面、言葉よりもっと大事なものもあるということに気づいたのも事実です。言葉が通じなくても、一生懸命手を触ってきれいにしてあげると、みんなものすごくよろこんでくれる。なかには、「あなたからパワーをもらったわ」と言ってくださるひともいて、言葉の壁を越えて“触れ合う”ことの大切さを実感しましたね。
さらに、今後の課題もはっきりしました。それは、uka ネイルオイルの魅力をどう伝えていくかということ。今回のエントリーにあたっては、4枚のコンセプトシートだけではすべてを伝えきれなくて、相当にはがゆい思いをしました。実際、何人ものひとに「なるほど、現物を見て、触ってつけて説明されるとすばらしさがよくわかる」と言われたくらい。ですから、お店に置いてもらえたからよしではなくて、積極的に魅力を伝える努力をしていかないと。
まずはその第一弾として、伊勢丹新宿本店2階のビューティアポセカリーにて、2度にわたるプロモーションを実施。おかげさまで、たくさんのお客さまにご来店いただきました。
肌になじんでまろやかになる香りを、ぜひ試してほしい
いまのところ、いちばん人気は「24:45(ニイヨンヨンゴ)」です。ラベンダーとバニラのやすらぐ香りが、幅広い層に受けているようですね。私自身は、もちろん全部好きですが、なかでもとくにお気に入りなのが「7:15(ナナイチゴ)」。ひのきや柚子などのジャパニーズセンスの香りは、沈静でありながら刺激的。どちらかというと大人っぽい香りなので、男性にもおすすめです。
「13:00(イチサンゼロゼロ)」は、リップオイルとしてもよく使っています。ミントの刺激があって気持ちいいんですよ。こめかみや首など、指先以外のマッサージにも最適。いろいろな使い方ができて重宝しています。
塗り方としては、指先全体をまんべんなく覆うようにコロコロ。そのあと、軽くマッサージしながらキューティクルになじませると、血行がよくなって、色ツヤがよくなるのはもちろん、こわばりもとれて指先が軽くなります。先週公開した「動画編」もぜひご参考に。
uka ネイルオイルは、時間とともに香りが変化します。塗った直後のにおいと、マッサージしたあとのにおいは、すでにそこでちがっている。肌になじんでまろやかな香りになるので、ぜひ試していただきたいですね。
ビヨンドビューティには、「また来年チャレンジしたら」とまわりからは言われますけど、もともと自分はコンテスターではないので、よっぽどの勢いがないとそこまではいかない。タイトルの必要性を感じたらまた来年もがんばるかもしれませんが、もういいかなっていうのが本音です(笑)。それよりも、いまは日本でのプロモーションに力を入れたい。2010年も、期待していてください!
uka ネイルオイル
全5種 価格|2940円~ 容量|各5mL
フランスの自然療法として知られるエッセンシャルオイルを配合した、ロールオンタイプのネイルオイル。ベースには、オリーブの3倍ものビタミンEをふくむ“アルガンオイル”など、トリートメント力にすぐれた植物のオイルを使用。それぞれに異なる香りと使用感を楽しめるのが特長で、起床時、仕事中、アフターファイブ、寝る前など、さまざまなシーンにあわせて使い分けすることができる。オーガニックの国際認証「エコサート」取得。