Beauty
2015年3月18日
はじめまして
はじめまして
2006年の初夏、香水ビジネスのエキスパートとお話をする機会に、たてつづけに二度、恵まれました。
高砂香料の調香師さんと、伊勢丹デパートの香水バイヤー。
それぞれ、別々の媒体での取材、対談だったのですが、このお二人の専門的なお話をうかがうことが、奥行きはてしないフレグランス文化の扉を開くきっかけになりました。
フレグランスの専門家から見れば、わたくしなど、たんなる香水好きの、どしろうとです。
が、ここでは、そのしろうと目線を忘れずに、大切にしたいと思っています。
調香師さん、香水バイヤーの、専門家ならではのボキャブラリーのシャワーを浴びながら感じたことのひとつに、「香水の専門家と、一般消費者の間には、ことばのギャップがよこたわる」ということがありました。
一般の消費者の香水評を聞いてみると「好き」「くさい」「マダムっぽい」「もてそう」「ギャルっぽい」などの感性語のオンパレード。もちろん、香水は個人的な感覚に訴えるものでもあるので、それはそれでよいとは思っていますが。
一方、プレスリリースを読んでも、なにやら抽象的すぎたり、カタカナの成分の羅列だったりして、ぴんとこないことも、少なくない。
このギャップを少しでも小さくして、フレグランスをめぐる文化を、面白く豊かなものとして紹介していけたらよいな、というのが、「ことばの職人」としてのわたくしのスタンスです。
専門家に話をうかがったり、フレグランスのレビューを試みたり、香水文化の歴史からさまざまなエピソードを紹介したり、においを扱った興味深い本を紹介したりなどしながら、わたくしじしんが「学徒」として、楽しみつつ学んで得た成果を発信していけたら、と思っています。
みなさまの、ご助言やご教示も、心から歓迎いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。