第2回 『アンチエイジング-ライフスタイル』トークショウ(藤原美智子さん)
Beauty
2015年5月12日

第2回 『アンチエイジング-ライフスタイル』トークショウ(藤原美智子さん)

『アンチエイジング-ライフスタイル』トークショウより

アンチエイジングとは、自分が幸せになれる方法をみつけること
――藤原美智子さん(ラ・ドンナ主宰)

オウプナーズで開催をお知らせした「Total Anti-Aging Japan 2007 第1回 世界アンチエイジング医学 日本会議(The Dawn of Anti-Aging Medicine)」は無事終了いたしました。ご来場いただきましたみなさまにはありがとうございました。

構成=斎藤糧三写真=Jamandfix

『アンチエイジング-ライフスタイル』トークショウより<br><br>アンチエイジングとは、自分が幸せになれる方法をみつけること<br>――藤原美智子さん(ラ・ドンナ主宰)

私が進行を務めた公開講座『アンチエイジング-ライフスタイル』トークショウには、藤原美智子さん(ラ・ドンナ主宰)、山野エミールさん(株式会社ヤマノ アンド アソシエイツCEO)、重松 理さん(ユナイテッドアローズ・会長兼CEO)、鈴木正文さん(新潮社 ENGINE編集長)の4名に参加いただきました。

公開講座の抜粋ではありますが、4名のパネラーの発言はとても貴重なものばかりなので、オウプナーズでご紹介いたします。
まず初回は、藤原美智子さんです。

人の精気は、瞳のなかにあらわれます

バブル経済の92、3年頃、いわゆるスーパーモデルブームというのがありました。
これがきっかけとなって、多くの女性がきれいになりたいと願い、スーパーモデルたちの
眉やリップラインに憧れを抱くようになりました。
当時、はじめて眉を整えることを覚えたり、アイシャドーやマスカラを積極的に使うようになったんです。

それ以来、セレブブームなどもあって加熱、あるいは過剰になったメイクアップも、
今年から来年にかけて落ち着くように思います。
メイクできれいにするには限度があることにみなさん気づいてきたんですね。
それに気づいて、癒しやロハスというのが注目されてきています。

メイクよりも、山野エミールさんがおっしゃるように、食べることや運動することに“美の根本”があると、
若い女性も興味をもちはじめています。
素人の女性をメイクアップしていくと、最初はうつむき加減だったのが、次第にアゴが起き上がって
いきます。メイクされて変わっていく自分の魅力に気づくんですね。

私は人をメイクしているとき、その人の瞳のなかをいちばん見ています。
なにか問題を抱えている人は、瞳の奥に精気がなかったり‥‥。
ビューティの役目は、人をより美しく輝かせること。そのためには、健康であることがもっとも大切で、
そのために食や運動は積み重ねていくものだと思っています。

気持ちと身体はつながっています

6年前ぐらい前までは夜型の生活をしていて、仕事も忙しくて、肉体的にも精神的にも疲れてしまって、
なにをやるにもマイナス思考で、いつもカリカリしていた自分がいました。
元来、身体にゆがみがあったので、整体でゆがみをとって、
さらに、自分でもストレッチやヨガなどの努力をして、2年ほど経って気づいたら、
気持ちがとても楽になっていたんです。

『アンチエイジング-ライフスタイル』トークショウよりアンチエイジングとは、自分が幸せになれる方法をみつけること――藤原美智子さん(ラ・ドンナ主宰)

ちょうどそのころから、食事も無農薬の有機野菜を食べるようになって、その美味しさにはじめて気づいたり、人生が楽しく感じられるようになった。
“身体が楽になったら気持ちも楽になれるんだ”と思えたんですね。

それからは生活を朝型に変えて、朝5時には起きて、ジョギングか散歩をしています。
5時半から6時頃までの空気は、1日のなかでも特別においしい空気で、自分のなかの細胞が活性化されていくんですね。
早く起きるためには早く寝るし、精神的なバランスもとれて、基本に立ち返って、それもまた“美容の素”なんだなと。

そうして、1日にやるべきことは午前中か仕事に行く前に片づけて、やったことは全部手帳に書きとめます。
その夜、寝る前に手帳を見ると、“今日も1日充実していたな”と満足感をもって就寝できます。
昔の、やらなければならないことに追われていた自分を反省して、いまは、自分でできることはささやかなことでも楽しんでやるというふうに思っています。

藤原美智子流、一石三鳥術

アンチエイジングというとなにか特別なことをしているように思われますが、私は、朝忙しいときも、
一石二鳥ならぬ、三鳥はあたりまえ。時間がないからというエクスキューズはしません。

朝は、洗顔はしないんですよ。マイナスイオンスチーマーを5分くらい浴びて、拭(ぬぐ)うだけです。
石鹸洗顔をしない理由は、皮脂を取りすぎちゃうと、かさつきの原因になるからですね。
仕事から帰ってきた夜は、クリーム系の洗顔ミルクで汚れを落とします。石鹸での泡洗顔はときどきですね。
そして、顔の筋肉は固まっていると流れがわるくなるので、顔のコリをしっかりとります。
“朝は身体のコリ、夜は顔のコリ”解消ですね。

これまでもいろいろ試行錯誤してきましたが、おすすめできることといえば、やはり自分にあう方法を
みつけることですね。まず自分が幸せになれる方法を見つけてください。

Profile
藤原美智子
ラ・ドンナ主宰

雑誌の表紙やビューティページ、CF撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演他で幅広く活躍している。ワールドより、自身が企画・プロデュースのブランド“MICHIKO FUJIWARA”を展開中。 近著、「あなたは絶対!「キレイ」になれる」(PHP研究所)。他、著書も多数あります。
http://www.so-net.ne.jp/michiko/

斎藤糧三より藤原美智子さんへ

斎藤糧三より藤原美智子さんへ

美のトップランナー、藤原美智子さん。
膨大な経験に裏打ちされたお話は何よりも説得力がありました。
メイクはMAKE(つくる)だけではなく、「自分の美を自覚し、自分の美を覚醒させるツール」としての可能性を教えていただきました。
「キレイ」の秘訣は、「自分にあったキレイ習慣」を見出すところ……というお言葉が、「何々やりさえすればいい美容法」全盛期の昨今において、たいへん印象的でした。
ありがとうございました。

           
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