Beauty
2015年3月12日
ナポレオンとジョセフィーヌに愛された香り『RANCÉ(ランセ)』
ランセ家400年の歴史
ナポレオンとジョセフィーヌに愛された香り『RANCÉ』
香水産業の発祥の地、南仏グラースで1975年、ランセ家5代目のフランソワ・ランセは、それまで手がけていた賦香皮手袋製造を中止し、新たに香水ハウス『RANCÉ(ランセ)』としての道を歩み始めた。
ナポレオン・ボナパルトの香り「LE VAINQUEUR(ル・ヴァンカー)」誕生
ナポレオン・ボナパルトの香り「LE VAINQUEUR(ル・ヴァンカー)」誕生
ランセ家5代目のフランソワ・ランセは、一年を通じて栽培される豊富な芳香植物を香料として、オーデコロン、フラワーウォーター、エッセンス、芳香軟膏、美容クリーム、ルームコロンなどの高級品をつぎつぎと開発。
フランス革命後、皇帝としてヨーロッパに君臨したナポレオン・ボナパルトの寵愛を受け、彼のために香水「LE VAINQUEUR(ル・ヴァンカー=フランス語で「征服者」の意味)」を、その妻ジョセフィーヌには「JOSÉPHINE(ジョセフィーヌ)」など、数々の香水や化粧品を献上したことで、ヨーロッパ中にその名声を広めた。
世界でまれにみる家族経営の伝統が受け継がれる商品たち
フランス以外の海外市場への輸出も開始したランセは、アレクサンドル・ランセによって、19世紀末に香水ビジネスの本拠地をイタリアのミラノに移転。
彼は、食品で使用する高品質で無臭の油脂を用いて、クリーミーで繊細な香りの高級せっけんを開発、ランセの名はますます全欧にとどろいた。
現在の当主はランセ家歴代、初の女性、ジャンヌ・サンドラ・ランセ。彼女は、彼女の後継者となる息子のジャン・アレクサンドル・モーリス・ランセとともに、現在のランセを支えている。
ジャンヌ・サンドラは、ブランドの伝統を守りながら、美容におけるハイテク技術を駆使した革新的な商品の開発にも熱心で、アンチ・ストレスのバイオスキンケアライン、サンケアライン、エコロジーラインなどをつぎつぎと発表し、ランセを総合化粧品ブランドとして確立。ミラノ、ローマのランセ直営ブティックには約700品目の商品が並んでいる。