Richard Mille|RM022 エアロダイン デュアルタイムゾーン
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年3月27日

Richard Mille|RM022 エアロダイン デュアルタイムゾーン

Richard Mille|リシャール・ミル RM022 エアロダイン デュアルタイムゾーン

革新的技術を満載した、新デュアルタイムモデル!

文=渋谷康人

超音速機の翼用としてNASA(アメリカ航空宇宙局)が研究・開発に先鞭を付けたナノカーボンファーバーを心材に、斜方晶系チタンアルミナイドを組み合わせたハニカム構造合金を地板に採用した、デュアルタイム機能付きの最新トゥールビヨンモデル。2009年発表の「RM021」の進化形ともいえるこのモデルには、高速回転香箱や可変慣性フリースプラグテンプ、トゥールビヨンケージのセラミック製エンドストーンを取り入れるなど、リシャール・ミルならではの徹底した革新が織り込まれている。デュアルタイム機構は9時位置のプッシュボタンで簡単に設定・調整がおこなえ、さらにリュウズにはワンプッシュするごとに巻き上げ、ニュートラル、時刻合わせと機能が切り替わるファンクションセレクター機構が組み込まれている。ゼンマイ残量を表示するパワーリザーブインジケーター、ゼンマイのトルクレベルを表示するトルクインジケーターも搭載。

手巻き、縦48×幅39.70×厚さ13.85mmのホワイトゴールドケース、アリゲーターストラップ、4357万5000円(予価)、年内発売予定。

BRAND HISTORY

リシャール・ミルは、「時計界のF1」をコンセプトに、「現時点で求めうる限りの最高機能と成功品質のみを採用する」ことを追求し続ける超個性派ブランド。そのあふれんばかりのオリジナリティは、一目でも同社の時計に触れれば、すぐに感じ取れるだろう。

2001年に「RM001」で時計界に衝撃的なデビューを果たすと、その後もV字型のトゥールビヨン・ブリッジや、腕の動きに合わせて巻き上げ効率を調整する「可変慣性モーメント・ローター」などの独自機構を次々と考案する。すべてのモデルはムーブメントを最小限まで肉抜きし、チタンやカーボンなどの特殊素材を採用することで、とことん軽量化を追求。



人工衛星にも使用される新素材「アルシック」を採用したモデルに至っては、メタル素材でありながら、全体重量わずか30g以下という信じられない数値を叩き出したものだ。なおかつ、ハードユースを想定した耐久性の高さも特徴であり、これまでとはまったく別次元の高級ウオッチを手掛けてきた。



あるいは、一流デザイナーのフィリップ スタルクとのコラボモデルをチャリティオークションで発表するなど、異業種との交流も盛ん。2007年は、最薄と最厚のケースサイズを誇る2品の新作を発表しており、現在、「RM001」からはじまり、「RM016」までのコレクションを展開している。鬼才、リシャール・ミルのアイデアが今後どこまで伸び行くものか、その行方が非常に楽しみである。




【創業年】2001年

【創業地】スイス、ジュラ地方

【主なシリーズ名】RM002 V2、RM007、RM010

【問い合わせ先】東邦時計、03-5807-8162



公式サイト:http://www.richardmille.com/

           
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