パリ モーターショーの現場から Vol.4|Mondial de l’Automobile 2014
Mondial de l'Automobile 2014
パリ モーターショーの現場から Vol.4
モーターショーの会場では、世界各国の自動車メーカーが新型モデルの発表を競ういっぽうで、コンパニオンたちもまた艶やかなコスチュームで身を包み、男たちの心を釘付けようと活気と賑わいで満ちあふれている。パリ サロン レポート4回目となる今回は、いつの時代も華やかにショーを彩ってきた女性たちにフォーカスしよう。
Text by OGAWA Fumio
パリ モーターショーの現場から Vol.1
パリ モーターショーの現場から Vol.2
パリ モーターショーの現場から Vol.3
パリ サロンのキューティーたち
バブルの頃、東京モーターショーで“コンパニオン”のアルバイトをするのが、若い女の子たちの間で流行った。パリの自動車ショーでは、派手さはないが、やはり、キューティーたちが華を添えてくれていた。「どうやって、クルマの横に立つ女の子を選ぶか。やはりイメージがかけ離れていないことを前提にします。それと、こちらが用意したコスチュームが雰囲気的に似合うことも大事です」
あるメーカーの広報担当者はそう教えてくれた。それを具現化してみられたのは、同じグループに属するマセラティとアバルト。隣接するブースだけあって対比が際立っていた。マセラティのコンパニオンはきらきらするアクセサリーまで身につけて、「このひと、お客さん? モデルさん?」と撮影を依頼する前に、マセラティに確認してしまったほどだ。
アバルトは、フィアット車の(ベリー)ホットバージョンを手がけるブランドだけあって、レーシーなイメージ。レーシングスーツ的なコスチュームを腰のところまで脱いだ、男がいかにも好きそうな装いの健康的な若い女の子たちがニコニコして撮影に応じてくれる。
コンパニオンを置かないブースもあるけれど、さきにコメントとして紹介したように、女性たちにもブランドのイメージが反映されるところが興味ぶかい。トヨタ自動車は、東京モーターショーなどでおなじみの、まさにショーのためのコスチュームだったりする。まじめ(レクサスは肩出しだったけれど)。ショーの合間にぶらぶら歩きながら、ブースの女性たちを眺めてまわるのは、自動車ショーの楽しみだ。