Diary-T 151 日本人ってめちゃかっこいい。
Lounge
2015年5月8日

Diary-T 151 日本人ってめちゃかっこいい。

Diary-T

Diary-T 151 日本人ってめちゃかっこいい。

文・アートワーク=桑原茂一

アッ、ピノキオ発見!

[Eatable of Many Orders]

あの遠藤治郎くんがその昔建築したrocketで開催中の

Eatable of Many Ordersの展示会にお邪魔した。

Eatable of Many Orders
http://www.eatableofmanyorders.com/product/info/20/

Eatable of many orders

「注文の多いエタブル(食べれる)」 ブランドの由来は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』です。

ご主人が木工を担当し、奥様が洋服をお作りになるとか、
デザイナーの奥様に少しお話を聞かせていただいた。
定期的にパリでも展示会をされてるとのこと。
私がcomme des garconsの1982から1997に渡ってコレクションの音楽を担当したことをお話すると、そうした時代を体験したかったと目を輝かせていらっしゃった。私は洋服の専門家ではないがアイテムのひとつひとつに手の込んだ仕掛けがしてあることは充分に理解できた。
日本以外の国々にファンがいるのもまごうかたなく頷ける。さらに物づくりへの揺るがない姿勢と国際的な視点を兼ね備えたすてきなご夫婦のオーラに珍しく私は図々しくも思わず遂に写真を撮らせていただいた。
世界で活躍する日本のクリエイティブの質の高さを
お二人の仕事を拝見してあらためて再認識したのであった。
日本人ってかっこいいのだ。

かっこいいと言えば私の大好きな美術館のひとつ、そう、おもちゃ屋さんへ遊びに行く感覚っていう意味でね。

そのICC・NTTインターコミにケーション・センター

MIKAMI SEIKO Desire of Codes
三上晴子 欲望のコード

その暗闇に入った瞬間、
頭悪いひと禁止エリアに足を踏み入れたような疎外感を感じた。が、

人のセックスを笑うな ってみてないから知らないが、

欲望という言葉ですぐそこへ意識が向かうのは頭悪い私の特権だが、

ま、なんていうか、

欲望をこうした作品へ置き換えることの訓練は容易なことではないわけだ。し、

そのよろこびの純度はあちらの欲望とはははは又別の終わりなき欲望のめくるめく追求でもあるわけだから、
作品の善し悪しはその辺りをしっかり研究した方々にお任せするとして、

感情派は、
見たこともないものをみせていただく快感に素直に
レベルやラベルやリベラルはさておき、
本能的に楽しませていただいた。

そうか、ディクショナリー倶楽部ではできることはまだまだあるぞ!

まったく頭悪いを積み上げるような思いつきしか浮かばない私の思考にはとことん困ったものだが、
ジャンルはともかく映像でしか伝わらない人間の神秘と謎に迫るという意味では、
この分野はこれからがきっとすごいことになるにちがいないと子供のように心が躍った私を私は手放しお囃子でよろこびたい、あ、よいっしょ、とな。

「現在の情報化された環境と知覚に生きるわたしたちのあらたな欲望とはなにか」
三上晴子 欲望のコード

欲望をアートが司る時代に村上隆の存在が際立つように、

chim↑pomもまた。

表現はちがえど時代の突端を映し出すアートの役割をしっかりと受けて立つ
日本の芸術家たちのレベルの高さに……いまさら確認する私もおちゃめダが、

やっぱり、日本人ってめちゃかっこいい。のだ。

← Diary-T 149~154

購入はこちらから
http://ckstore.shop-pro.jp/?pid=36160750

           
Photo Gallery