Layer for 3R|神山隆二による新プロジェクトが始動
Reuse+Reproduction+Remind
シルクスクリーンで「B品」が生まれ変わる
神山隆二による新プロジェクトが始動
服飾デザイナーとして「BlANKS」を主宰し、動物とその家族のためのショップレーベル「FLAVOR.」を運営する神山隆二。近年ではシルクスクリーンを使用したパフォーマンスを各地で繰り広げ、アーティストとして独自の路線を歩む氏が、新たなプロジェクト「BIANKS presents “Layer for 3R” Reuse+Reproduction+Remind」を立ち上げた。
Text by OPENERS DESIGN
B品の陶磁器や木材を元に
神山氏によるシルクスクリーンのパフォーマンスは、ユーザーが使い古したTシャツやバッグをキャンバスに、オリジナルプリントを施すというもの。新たなレイヤーを重ねることで、モノに新たな息吹をもたらし、ユーザーは愛着と笑顔を増していく。自身のプリントを媒介して、多幸感が連鎖していく様子を目の当たりにしてきた神山氏は、2012年秋頃から、陽の目を見なくなった陶器の「B品」に着目するようになる。
B品の現状をリサーチし、実際に手にして集めることで、「シルクスクリーンで培った手法をこれらの陶器に活かせないか?」と「Layer for 3R」の構想が固まったという。その後はひたすら皿やコップと向き合い、ペンや釉薬を使用して、手を加えた。作品は鹿児島を拠点に活動する陶磁器作家・城戸雄介氏(ONE KILN)の窯で焼き上げたという。
そして、同時期に手にすることが多かった木の廃材に、シルクスクリーンでアルファベットを刷り、ウッドレターを製作。プロジェクトのラインナップに加えた。
神山氏の手によってB品から“ワン&オンリー”に生まれ変わったプロダクトたちは、熱を帯びたレイヤーによって、どこか生き生きとしているように見える。ぜひ手に取ってご覧いただきたい。
BIANKS
http://blankscity.com