レンジローバー イヴォーク2014年モデルに進化|Range Rover
Land Rover Range Rover Evoque|ランドローバー レンジローバー イヴォーク
レンジローバー イヴォークがマイナーチェンジ
ランドローバーが手がけるプレミアムコンパクトSUV「レンジローバー イヴォーク」がマイナーチェンジ。新開発のトランスミッションを搭載して登場する。
Text by Uekusa Koutaro
世界初の乗用車用9段ATを搭載
2009年に発表され、発売後18カ月で17万台以上を売り上げた「レンジローバー イヴォーク」が、さまざまな最新テクノロジーを搭載し2014年モデルに進化した。
今年3月のジュネーブ ショーで初公開された、世界初の乗用車向け9段ATである「9HP」を搭載。ZF社が「知覚の限界以下」とアナウンスする反応速度と、ドライビングスタイルにすばやく適応する「アダプティブ シフトプログラム」が特徴。ギア数の増加と効率改善により、経済性と排出ガス低減のみならず、走りのパフォーマンスと快適性も向上させている。
オプション装備となる「アクティブ ドライブライン」は、世界初となる「オンデマンド」の四輪駆動システムで、車両と路面の状況をつねにモニターすることで、必要に応じて約300ミリ秒以内と言うはやさで二輪駆動と四輪駆動とを自動で切りかえるというもの。
また、電子制御式ディファレンシャル(e-Diff)テクノロジーをつかった「アクティブ トルク バイアシング」により後輪間のトルクを配分。
トラクションと安定性を高めるとともに、アクティブ ドライブラインと、レンジローバー イヴォークに標準装備されている四輪駆動システムの両方に組みこまれている「トルク ベクタリング バイ ブレーキ」で四輪間でのトルク配分をコントロールし、アンダーステアを軽減。ハンドリングの向上を果たした。
時速22マイル(約35km/h)以上の安定走行時には、後輪への駆動力を切り離して前輪のみを駆動させ、俊敏性と燃費の向上に寄与する。9段ATとともに、これら新技術の導入により、新型イヴォークでは燃費が最大11.4パーセント向上し、最大9.5パーセントCO2排出量も削減した。
2014年モデルでは運転支援システムの充実もトピックで、縦列駐車した状態から自動運転で車両を出庫させることができる「パークエグジット」や、駐車スペースの中央に車両を自動で駐車させる「パーペンディキュラー パーク」。
また、「アダプティブ クルーズ コントロール(ACC)」には、前方の走行車両が減速して停止した場合、自らもそれに追従してスムーズに減速、停車する「キューアシスト」をはじめ、警告音と視覚警報により前方の走行車との車間距離が接近したことをしらせる「フォワード アラート」や「インテリジェント エマージェンシー ブレーキング」などの機能が搭載されている。
ほかにも、接近車両を警告する「クロージング ビークル センシング」と「リバース トラフィック ディレクション」、車両が車線を逸脱しそうになると警告する「レーン デパーチャー ワーニング」、道路標識を認識する「トラフィック サイン レコグニション」や渡河限界の水深を警告する「ウェイド センシング」など、あらたに7種の運転支援システムが採用された。
エクステリアもマイナーチェンジがほどこされ、4種類のアロイホイールデザインや、グリル、ホイール中央とテールゲートに新スタイルのランドローバーバッジを採用。インテリアカラーのオプションも一新されている。