NuGgETS 2013-14年秋冬コレクション
NuGgETS|ナゲッツ
ひと目惚れしたクーズー(kudu)という動物の革で、初のレザーアイテムを展開
3年目を迎えて、原点に立ち返る思い
「テーマは毎シーズン設けていませんが、コンセプトは原点です」という「NuGgETS(ナゲッツ)」デザイナーの小法師隆平氏。「今シーズンは、ブランド立ち上げ当初の(デザインの)考え方の手法やそのときに選んでいた素材を使うようにしました。それは、3年間(6回の展示会)やってきて一つの区切りにしたかったからです。そして、次シーズンに向けての気持ちもあると思います」と語る2013-14年秋冬コレクションとは?
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
前回とおなじモデルと場所で、どれだけちがうビジュアルが作れるか
――今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
まずは、前回とおなじモデル、場所という条件でどれだけちがうことができるか――という考えがありました。これはイメージというよりナゲッツのビジュアルを創ってもらっているカメラマンさん、スタイリストさんに向けた気持ちが強かったと思います。
今回でおなじチームで3回目の撮影で、毎シーズンイメージが変わることや、撮影場所をたくさん変えて撮るというのは今のところ好きではないという思いがありました。そのなかでいろんなアイデアを出してコミュニケーションもとれたし、撮影当日も結局予定とは全然ちがう撮り方になったけど、それが現場でしかわからないイイLIVE感を味わえたと思っています。
――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
(柄物の)セットアップで作ったアイテムを上下着るときは同色というのがセオリーだと思いますが、上下で色を変えて、さらに着こなしの幅を広げるスタイリングは印象的だと思います。
――キーアイテムとキーカラーは?
オンブレチェックの“柄”をドットで表現したシャツ3型とパンツです。価値観の変革、アプローチのちがいを意識してオンブレチェクを使いたいと考えていたら、ドットでの表現になりました。それはロイ・リキテンスタインのポップアートとしての考え方の影響です。
――今シーズンこだわった「素材」は?
革です。今シーズンではじめて使用したのですが、革屋さんには本当にいろんなことを教わりました。革の種類や特性も然ることながら、生き物だった“皮”を扱うということや、社会人として代表としての心構えという話しにもなりました。それで出合ったのがクーズー(kudu)という動物の革です。僕自身も初めて見て知った革でひと目惚れでした。風合いやオイルの染み込み具合が最高です。
――デザイナーの仕事のやりがいとは?
自分の考えや世界観を表現し、ほかのひととぶつかり合う感じがスキです。そこでは言い訳ができないし、すべてを見透かされてしまうから。
――ファンにメッセージを。
展示会に来て個人オーダーをもらうこと、バイヤーさんにオーダーをもらうということ、そして、そのお店でお客さんが購入してくれる、という出来事は本当にありがたいと感じています。それは、展示会の回数が増えるたびにその思いは強くなっています。その連動というか繋がりで3年を迎えることができました。ありがとうございました。
そして、これからもヨロシクオネガイイタシマスッ!(笑)
<主な取り扱い店>
ICONS(宮城)、DIVERSE(群馬)、DIVERSE CITY(埼玉)、BEAMS T Harajuku、BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS、GARDEN、LANTIKI centraaaaal(以上東京)、SISTER(新潟)、Lemonade.(富山)、neue(石川)、DISCOVERY(福井)、haluta(長野)、NEHALEM(岐阜)、UNEVEN(愛知)、amplamp(京都)、LOFTMANCOOP UMEDA、PAssIM、DELIGHT/L'INTRUS(以上大阪)、MIRAI(広島)、Potential(徳島)、REBEL ELEMENTS(福岡)、Nex Yank(長崎)、City Lights(熊本)、COLLECT STORE(宮崎)、WALKER(沖縄)、ZOZOTOWN
問い合わせ
NuGgETS/ナゲッツ
Tel. 03-6416-1759
http://www.nugget-s.com/