ポルシェ、プラグインハイブリッドモデルのチャージャーを開発|Porsche
Porsche Panamera S E-Hybrid|ポルシェ パナメーラ S E-ハイブリッド
ポルシェのPHV、世界展開への第一歩
世界中のどこでも使用できる充電用チャージャーを開発
ポルシェAGは、世界中にあるポルシェの市場、すべての地域で「パナメーラS E-Hybrid」以降のポルシェ製のプラグインハイブリッド車を充電できるチャージャーを開発したと発表した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
世界中でポルシェのE-Hybridが走るために
上海モーターショーでワールドプレミアを果たした、ポルシェ「パナメーラS E-Hybrid」で使用する充電器をポルシェが開発。今後、充電インフラを設置するためのカスタムソリューションの計画等の概要もふくめて発表した。
今回の発表で、特に注目されるのは、車体の購入時に標準装備となる専用開発の「ポルシェ・ユニバーサルチャージャー」で、車両とAC電源のコンセントをつなぐことで充電できるのだが、先端のケーブルを付け替えることで地球上にある、およそすべての電源ソケット(10アンペア以上)に対応が可能なのだという。
つまり、ユーザーはこの充電器と、あとは行った先の国の電源ソケットに対応したコネクター形状のケーブルさえ持っていれば世界中どこでも充電が可能と言うことだ。
ユーザーがポルシェのE-Hybridモデルを購入するさい、納車前に自宅や車庫の壁に取り付ける充電ドック(ポルシェ・チャージドック)がポルシェから提供される。このドックは標準装備の一部に含まれるもの。充電の管理をおこなうほか、通信機能も有しており、充電の状態をスマートフォンでリアルタイムで確認することも可能だ。ドック上端部にはポルシェ・ユニバーサルチャージャー(AC)、充電ケーブル、コントロールユニット、車両ケーブルが格納されている。
ただしこのドックの取り付けそのものはユーザー側でおこなうことになるようで、ポルシェでは、自宅ないし勤務先の駐車場などに設置する場合は、「テュフ ラインランド(ドイツに本部をもつ世界的な技術、安全、証明サービス)」が認定した電気技術者に依頼することを推奨している。
日本国内でも提供されるサービスの内容はおなじだが、充電の際の電圧が直流200ボルトとなるため、充電ドックを取り付ける時には一緒に200ボルトの3相コネクターを増設する必要があるようだ。また、CHAdeMO(チャデモ)には対応していないとのことだが、純然たる電気自動車ではないので、そこは然したる問題ではないのかもしれない。
ちなみに標準で提供されるケーブルは、家庭用コンセントで使用するためのケーブル1本と、工業用コンセントに対応したケーブル1本のみであり、それ以外のケーブルはすべてオプション扱いとなる。このオプションケーブルは20種以上を用意しているとポルシェでは説明している。
フル充電までに要する時間は、工業用コンセントで2時間10分。家庭用コンセントで4時間だ。