バーニーズ ニューヨーク クリエイティブディレクターがキャデラックCT6を吟味する|Cadillac
CAR / FEATURES
2018年12月6日

バーニーズ ニューヨーク クリエイティブディレクターがキャデラックCT6を吟味する|Cadillac

Cadillac CT6|キャデラック CT6

同じニューヨーク発のブランドとして共感する

酸いも甘いも知る大人だからこそ、際立った味わいのニュアンスのひとつひとつを嗅ぎ分けることができる。バーニーズ ニューヨークの日本における全店舗でウィンドウディスプレイや内装、アートディレクションのすべてを手がける谷口勝彦さん。若い頃から数えきれないほどクルマを乗り継いできたというカーガイでもある彼は、同じくニューヨークを拠点にするキャデラックの最新にして最高級サルーン、「CT6」に何を感じただろうか?

Photographs by NAGAO MasashiText by NANYO Kazuhiro

ニューヨークブランドたるキャデラックを象徴するロゴ

「これ、モンドリアンのグラフィックですよね。ダダやアールデコの時代の人で、欧州のアーティストがニューヨークで熱っぽい注目を集めていた頃ですから、やはりこのエンブレムは象徴的ですね」

車内に身体を滑り込ませてゆっくりと走り出すと、開口一番に谷口勝彦さんはそう語った。パックボートと呼ばれる豪華客船による、北大西洋横断航路がアメリカと欧州を結ぶ唯一の交通手段だった時代、キャデラックのデザイナーは、ピート・モンドリアンの作品にインスパイアされ、デトロイトの街の創設者、アントワーヌ・ドゥ・ラモット・キャデラックの家紋をアレンジしたエンブレムを開発した。

Cadillac

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キャデラックのロゴは後に何度か変遷し、桂冠やV字型のオーナメントをあしらった時代もあった。が、2000年から採用された現行のワイドクレスト型は、抽象画の先駆者だったモンドリアンのグラフィックを最もリスペクトした図案となった。ステアリングホイール中央にそのロゴを見つけ、谷口さんもすっかりキャデラックの醸し出す世界に引き込まれたようだ。

20数年来、ジャガーXJ6のSr.1に乗っているという谷口さん。還暦を前に英国のスポーツサルーンに落ち着いたようだが、じつは若い頃から大のクルマ好きで、後輪駆動のカローラに始まってフォルクスワーゲン ビートルやジュリア系のアルファロメオにハマり、友人にクルマ屋さんがいたことも手伝い、英国のライトウェイトスポーツなども散々、乗り継いだ末にようやく ―― という、紆余曲折の車歴をもつ。

Cadillac CT6|キャデラック CT6

同じニューヨーク発のブランドとして共感する(2)

“シンプル&モダン”なスタイリングに今のニューヨークを感じる

「60、70、80年代のクルマは、それぞれのお国柄というか特徴がいい意味でも表れていましたよね。キャデラックはかつて成功者のクルマというイメージが先に立っていましたが、ニューヨークという場所はつねに意識していたと思います。CT6は ―― 随分と現代的で都会的になりましたね。ボディの建てつけのよさ、ピシッとした乗り味とフラット感、洗練されたデザインのインテリア ―― 。これが今のアメリカ、そしてニューヨークだ、と感じさせます」

Cadillac

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セミアニリンレザーの柔らかな感触と、ベリーライトカシミアというベージュ系のカラーリング、そしてウッドが織りなすインテリアの適度に甘やかな雰囲気も、ラグジュアリーでいてスポーティな印象があっていい、という。

「僕はカジュアルでもネクタイスタイルが基本なのですが、CT6のシンプル&モダンなスタイリングは、スーツにもジャケット&パンツにも幅広く合わせやすいですね。サルーンというと、シーンとしてもドレスコード的にも、きっちりしたスーツとの組み合わせを思い浮かべやすいですが、それだけじゃない。カジュアルなスタイルにもマッチする。我々の仕事でいう“スポーツ・ファニシング”ですね。

Cadillac

Cadillac

ニューヨークのクリエイティブディレクターと、バーニーズとしてデザインのレギュレーションというか、デザインコードを作ってきましたけれど、“テイスト・ラグジュアリー・ユーモア”というワードは常々、口を酸っぱくしていってきました。

他にもバーニーズ ニューヨークのクリエイティブの根底には感覚的な言い方ですが、“ゲット・イット・ライト”というキーワードがあって、そこからテイスティなもの、ラグジュアリーなものが生まれる感覚は、やはりニューヨークならではですね」

Cadillac CT6|キャデラック CT6

同じニューヨーク発のブランドとして共感する(3)

全体的なタッチや質感に細かな感覚が行き届いている

この日の谷口さんの装いは、シアサッカーのスーツと、ラコステの台襟ポロにシルクの黒のニットタイ。足元には「夕方から雨の予報だったので、長靴代わり」の白いゴム製スニーカー。胸元には知り合いのニューヨークのジュエリー・デザイナー、リサ・サルツァーがプレゼントしてくれたアンティークのブラウンのクロコ張りタイバー。シボが強いシルクコットンのシアサッカー生地には胸ポケット辺りに1本だけ赤いストライプが入っていて、確かにスポーティだがドレスダウンでもドレスアップでもなく、明らかに只者ではないオーラが出ている。

Cadillac

Cadillac

「CT6はインテリアのステッチひとつ、外装のディテールひとつ、エンジンはV6でしたかね、そのなめらかさひとつとっても、全体的なタッチや質感に細かな感覚が行き届いていて、欧州車にも引けをとっていませんよね。でも夜にキーをもって近づくとドアノブが光ってくれるような演出は、ちょっとブロードウェイっぽいというか、内に働きかける欧州と逆に外に向かってアピールするアメリカ的なエンターテイメント性と、ちょっとリンクするものを感じます」

だが外面的なだけではない部分、それこそがニューヨークらしさで、CT6が真芯で捉えているところだと、谷口さんは続ける。

「ニューヨークの面白さって、その人自体にパワーや行動力がないと分からないところがあると思うんです。のんびりしたいなら、むしろダウンタウンの雰囲気の方が楽しいだろうし、ビジネスでバリっとしたいならミッドタウン。みんな勝手で、利己的でさえあるけど、誰でも垣根なく受け入れる柔らかさ、人あたりのよさがある。

Cadillac

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CT6に触れてみたら、どんな気分や態度も受け入れてくれそうな、懐の深さを感じるんですね。そうした寛ぎや安心感を下支えするのが、34個もスピーカーを配したボーズのパナレイシステムとか、距離センサーやナイトビジョンによる警告システムなのでしょうね。

ニューヨークの路上では確かに、欧州車や日本車も強いですけど、ニューヨークの歴史やカルチャーを体現しているキャデラックは、同じニューヨーク発のブランドとして共感します」

8月末からは「バーニーズ ニューヨーク銀座本店」で、キャデラックとのコラボレーションによるウィンドウディスプレイを仕掛ける谷口さん。どのようなディスプレイがお目見えするか、要注目だ。

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Cadillac CT6|キャデラック CT6
ボディサイズ|全長 5,190 × 全幅 1,885× 全高 1,495 mm
ホイールベース|3,110 mm
重量|1,920 kg
エンジン|3,649 cc V型6気筒DOHC VVT
最高出力|250 kW(340 ps)/6,900 rpm
最大トルク|386 Nm(39.4 kgm)/5,300 rpm
トランスミッション|8段AT(8EAT)
駆動方式|AWD
乗員定数|5名
価格|999万円


CADILLAC X BARNEYS NEW YORK SPECIAL WINDOW DISPLAY
キャデラックブランドを表現したウィンドウディスプレイの展開 (お客様がウィンドウの中に入って記念撮影ができる特別イベントを実施)
展示期間|2018年8月28日(火)~9月23日(日・祝)
撮影イベント期間|2018年9月7日(金)~9月9日(日)
撮影イベント時間|18:00~19:00
展示場所| バーニーズ ニューヨーク銀座本店 すずらん通り側ウィンドウ
東京都中央区銀座6-8-7

FASHION AS MUSIC SPECIAL PARTY supported by CADILLAC
一夜限りのスペシャルパーティー。キャデラックの世界観を発信。注目のアーティストWONKのスペシャルライブ、ミュージックセレクターはDJ FAME&素敵なドリンクとフィンガーフードをお楽しみいただけます。
日程|2018年9月7日(金)
時間|18:00~20:30
会場|バーニーズ ニューヨーク銀座本店 B1
東京都中央区銀座6-8-7

SALES FAIR -THE STYLE OF CADILLAC-
プレゼント|全国のキャデラックのディーラーで試乗され方にキャデラックのロゴが刺繍されたバーニーズ ニューヨーク オリジナルハンカチーフをプレゼント。
さらに期間中にキャデラックをご購入いただいた方には、バーニーズ ニューヨークで使えるギフトカード5万円分をプレゼント。
日程|2018年9月8日(土)、9月9日(日)
会場|全国キャデラック正規ディーラー ※一部店舗を除く

バーニーズ ニューヨーク横浜店副店長がキャデラックXT5を吟味する

キャデラックとバーニーズ ニューヨークのコラボレーションキャンペーン

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問い合わせ先

バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター

0120-137-007(受付時間11:00~20:00 1月1日を除く)

           
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