松浦俊夫｜五感を覚醒させる深夜のモダン・ミュージック

松浦俊夫｜from TOKYO MOON 12月16日オンエア

五感を覚醒させる深夜のモダン・ミュージック

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、五感を覚醒させる深夜のモダン・ミュージックをお届けしました。

Text by MATSUURA Toshio

伊藤志宏の美しい旋律で番組をスタート

Shima&ShikouDUO（シマ＆シコウ・デュオ）の活動で知られるピアニスト、伊藤志宏。今回は彼の自身初となるピアノ・ソロアルバムに収録された、静寂のなかで美しく紡ぎ出される旋律が深夜の東京にぴったりなナンバー”遠雷”をオープニングに選びました。

ほかにも、ニュージランドの次世代ビート・メイカー、クリストフ・エル・トルエントによる、幻想的でシネマティックなニュー・ジャズ・ナンバー。ジャズやソウルのエッセンスを絶妙に注入したプロダクションで、長きにわたってイギリスのダンスシーンの中心で活動を続けるジョーイ・ネグロやディンテル、コッタムといった、ベース・ミュージックの若きプロデューサーたちのダンスミュージック・ナンバーをお届け。ジャズを感じさせる現在進行形の音楽＝モダン・ミュージックをまとめて紹介しました。