「燃えろ、赤パン!」
編集大魔王のマイブームは多々あれど、ボトムスで目下ハマっているのは燃えるように鮮やかな「赤いパンツ」。還暦にはまだまだ早いはずなのにいったいなぜ? その理由は「なるほど!」と思ってしまう、こんなところにありそうです。
Direction by SUKEZANE TomokiPhotographs by YAMAGUCHI KenichiStyling by KAWAI Kohta Text by HATAKEYAMA SatokoGrooming by 大東京
vol.17 燃えろ、赤パン!【hʌ'nt fɔ':r réd pæ'nts】
祐真 「だいたい十年に一度、赤いパンツを穿きたくなります。理由は自分でもはっきりとはわかりません。ボルドーのパンツなどはたまに穿いたりすることはありますけれど、真っ赤なパンツだけはなぜか十年周期で穿きたくなるのです。
今回のマイブームはラフ シモンズが手がけるカルバン クラインのサイドライン入りパンツを買ったことがきっかけ。調べてみると今シーズンだけでかなりの数の赤パンがあることにも驚きました。
コーディネートは赤の存在感が強いので浮くことが前提。浮いても全然良し! 何かにあわせてキレイにスタイリングするというよりは、『赤いパンツを穿くのだ!』という気持ちを持つことが大事。
いうなれば革ジャンを着る時の覚悟のような心持ちに近いと思います。
古来より「赤」はスピリチュアルなパワーを持つ色といわれています。神社の鳥居が赤いのは災厄を防ぐ魔除けのため。赤フンなどの赤い下着が精力アップに効果があるといわれているのも赤が生命の躍動感を表しているから。還暦に赤い装束を贈るのは、魔除けと赤ちゃん返り=人生のリスタートという2つの意味を成しているそうです。
そういった効果もあるのでしょうが、僕自身は赤という色が持つビビッドなイメージそのままに『ラッキーパンツ』というような軽い気分で穿いています。『幸せの黄色いハンカチ』ならぬ『幸せの赤いスラックス』。古っ! なにより穿いていて気分がアガるのだけはガチなのですから」
パンツ・Tシャツ 本人私物(カルヴァン・クライン 205W39NYC)、スニーカー 本人私物(グッチ)
Maison Margiela|メゾン マルジェラ
鮮やかな朱赤の発色が美しいコットンポリエステルのジャージパンツ。センターシームで縦長のラインが強調され、黒のサテンのサイドラインがカジュアルななかにもエレガントな雰囲気を...
BOTTEGA VENETA|ボッテガ・ヴェネタ
表面感のあるコットンピケで仕立てたワンタックパンツ。ややハイウエスト気味のストレートレッグが端正なシルエットを生み出し、隠しホックとファスナー開きがウエスト周りを...
GUCCI|グッチ
アセテート素材ならではの独特の光沢感と質感を楽しみたいアンクルパンツ。サイドにはグッチロゴのジャカード ストライプのトリムが配されており、ヒップポケットはボタンクロージャー付きの...
PRADA|プラダ
朱赤の鮮やかな色合いが印象的なギャバジンナイロンパンツは、ほどよくゆとりのあるストレートシルエット。アンクル部分はベルクロストラップ付きのエラスティックヘム仕立てで...
NEEDLES|ニードルズ
伸縮性・通気性に富んだポリエステルジャージを使用したトラックパンツは、ニードルズの定番パンツをネペンテス限定のスペシャルカラーにアップデートしたもの。ワンポイントの...
THE NORTH FACE PURPLE LABEL|ザ・ノース・フェイス パープルレーベル
高密度のポリエステルタフタを用いたマウンテンウインドパンツ。1990年代のマスターピースを再構築したもので、繊細なシワがあるマットな表面感と軽さが特徴的。裾のファスナーを...
JOHN LAWRENCE SULLIVAN|ジョン ローレンス サリバン
赤の存在感を存分に発揮できるワイドシルエットのワークパンツは、同素材のハトメベルトと太番手の黒糸ステッチがインパクト大。ヒップポケットは片玉縁のシックな仕上がりで...
【spot light】
VETEMENTS|ヴェトモン
祐真 「ヴェトモンのゴム引きのレインコートは、2月に行ったニューヨークで買いました。ホテルからトライベッカのアーケードカフェまで散歩をしていた際に...