My Own Watch|安東弘樹さんが愛用する腕時計とは
Watch & Jewelry
2015年3月25日

My Own Watch|安東弘樹さんが愛用する腕時計とは

第7回|安東弘樹×ハミルトン ロイドクロノ

自分だけのこだわりで時計を選ぶ、という楽しみ方

My Own Watchの第7回目に登場するのは、TBSアナウンサーの安東弘樹さん。クルマ好きとしても知られ独自のこだわりを持っている安東さん、やはり時計にも独自の流儀があるようだ。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)Photo by KONDOH Hiroyuki

時計を選ぶ基準はクロノグラフであること

シャツにジーンズ、足元は茶系のブーツというカジュアルなスタイルで、神宮外苑いちょう並木のカフェに現れた安東さん。腕には、職人が一本一本丹念に仕上げた「メイド・イン・ジャパン」ブランド、GSXの「ni プロデュース ハートカクテル」、そして手にしたケースにはもう一本のハミルトン「ロイドクロノ」。その2本の時計の共通点は、クロノグラフであること。それ以外はカラーもデザインも異なるこの時計を、安東さんはどう使い分けているのだろうか。


「じつはTBSに入社した時、先輩に注意されたことがあるんです。その当時、時計は黒のストラップ1本しか持っていなかったのですが、スーツに茶の靴を履き、その時計を組み合わせたところ、 “ベルトと靴と時計のストラップは色を揃えるのが基本だ”と言われ、その時まではまるで気にもしていなかったのですが、それ以降、服装によってストラップのカラーを変えるようになったんです」。

なるほど、この日の安東さんのブーツは茶系。それで茶色のストラップを纏ったGSXが腕におさまっていたという訳だ。このGSXは15年ほど前に購入されたもので、一度ストラップが破損したものの、いまでも大切に愛用しているのだという。


「クルマの遊び方はまるで逆なのですが、基本的にはひとつのものを長く使いますね」という安東さんだが、じつは条件に合う時計がなかなか見つからない、という悩みもあるそうだ。

My Own Watch|安東弘樹

GSXの「ni プロデュース ハートカクテル」は、安東さんお気に入りのクロノグラフ。

「手首が細いので、ケース径の大きい時計だと余計に腕が細く見えるというか、カッコ悪い感じに見えてしまうんです。それで何度も試して、ケース径は30mm台っていうのが、僕にはちょうどいいんだなって。だから30mm台で、クロノグラフでクオーツ式、この3つが条件ですね。意外に少ないんですよ、これが。もちろん機械式も魅力的なのですが……」。

My Own Watch|安東弘樹

ようやく見つけた理想の時計、ハミルトン「ロイドクロノ」。

クオーツ式のクロノグラフにこだわる理由は、アナウンサーという職業柄、正確な時間と秒数を計れるものが必要だということで絶対条件なのだという。そんな安東さんの条件にピッタリはまったのが、今年購入したというハミルトンの「ロイドクロノ」だ。


「やっと見つかったって感じですね。とにかく自分の理想の時計を徹底的に探して、そうした時ハミルトンというブランドに出合い、まさにこれだ!と。30mmケース、黒革、黒文字盤、そしてクロノグラフ。ほんとにピタっとはまりました」。

GSXとハミルトンという2本の時計のラインナップをしばらく変える気持ちはないそうだが、もし次に買うなら? という問いに、安東さんは少し考えたあとに、こう答えてくれた。


「僕が時計に求めるのは、正確性にくわえ、ちょっとだけカッコいいこと。もちろん多くのひとに知れ渡ったブランドではないというところもポイントです(笑)。GSXなんかは皆があまり見たことがない時計なので、よく声をかけられるんです。“これ何、どこで買ったの”って。それで、僕はついうれしくなるんです」。

 

安東弘樹|ANDOH Hiroki

1967年生まれ。1991年、アナウンサーとしてTBSに入社。「アッコにおまかせ」、「ひるおび」、「買っとく」などの番組担当の他、TBSラジオで辻よしなり氏とともにクルマを中心とした大人のアソビを紹介する「週末アソビナビ」を担当。これまで35台を乗り継いだという、カーガイとしても知られている。

           
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