ボルボV40にクロスカントリーモデルを追加｜Volvo

Volvo V40 Cross Country｜ボルボ V40 クロスカントリー

ボルボV40にクロスカントリーモデルを追加

パリモーターショー2012でワールドプレミアを飾った「V40 クロスカントリー」は、激戦区であるCセグメントに参入した、ボルボ「V40」にくわわる、走破性を高めた“オールロード”バージョンだ。

Text by SUZUKI Fumihiko（OPENERS）Event photographs by MOCHIZUKI Hirohiko

日々の暮らしに冒険をもとめるひとへ

「これは日々の暮らしに冒険をもとめるひとへ向けたモデルだ。荷物をのせて、お気に入りの冒険の舞台に出かけ、帰ってくる。そんなことを可能にするのがこのV40クロスカントリー。だけれど、山には自分でのぼってくれよ。」

とはボルボカーコーポレーションの弁。同社の「XC」モデルが、シートポジションを高くとり、クロスカントリーらしいスタイリングをとるいっぽう、「クロスカントリー」モデルは、その名にやや反して、ワゴン、あるいはハッチバックモデルをベースとした“オールロード”バージョンと位置づけられるという。この「V40 クロスカントリー」も日々の生活のなかでの利用やオンロード性能を意識して、スポーティさやコンフォートといった性格も強調されているのが特徴だ。

とはいえ、V40クロスカントリーでも標準のV40よりもシートポジションは40mm高められた。ホイールサイズは19インチまで対応。くわえて、暗い色のバンパー、ハニカムメッシュのグリル、縦型のデイタイムランニングライト、さらにサイドシルやリヤ、ボディ下のガードパーツがくわわり、力強い印象が増している。

Volvo V40 Cross Country｜ボルボ V40 クロスカントリー

インテリアに目を受けると、センターコンソールの化粧板がカッパーカラーになっているのが特徴的。レザーシートはツートーンカラーふくむ、5つのパターンから選択でき、ボルボは、わがままな顧客のニーズに対応する自信をうかがわせる。

豊富なエンジンバリエーション

パワートレインはバラエティにとむ。

4輪駆動モデルはもっともパワフルな2.5リッター5気筒ガソリンターボの「T5」に設定される。最高出力は254ps（187kW）/5,400rpm、最大トルクは400Nm/1,800-4,200rpm。この最大トルク中、40Nmはオーバーブーストで加速中のみ手に入る。トランスミッションは6段オートマチック。0-100km/h加速は前輪駆動モデルで6.1秒、4輪駆動モデルで6.4秒。燃費は前輪駆動モデルで7.8ℓ/100km、4輪駆動モデルで8.3ℓ/100km（EU複合）だ。

また、4輪駆動モデルに限り、「ヒルディセントコントロール」とよばれる、急な下り坂での意図しない加速をおさえる機能がくわわる。総じて、もっとも明確なキャラクターをもつのが、この4輪駆動モデルといえそうだ。

くわえて、最高出力213ps/6,000rpmと最大トルク300Nm/2,700-5,000rpmの「T5」2リッターバージョンが、いくつかの市場での販売になるという。

ガソリンエンジンは、さらに、1.6リッターのT4エンジン搭載モデルも設定され、最高出力180psと最大トルク270Nmというスペックとなる。うち30Nmはオーバーブーストだ。環境性能は、5.5ℓ/100km。CO2排出量129g/km。

トルクが300Nmとややあがった2リッター5気筒のT4エンジンを搭載したバージョンは、市場により販売される。

このT4搭載モデルのトランスミッションはデュアルクラッチの6段「パワーシフト」が選択できる。

ディーゼルエンジンモデルには、2リッター5気筒ターボの「D4」、おなじく2リッター5気筒ターボながら出力、トルクともに抑えた「D3」、そして1.6リッター4気筒ターボの「D2」エンジンが設定される。このうちD2はCO2排出量99g/km、燃費3.8ℓ/100kmという環境性能にすぐれたバージョンだ。

全モデルにスタート・ストップ機能を搭載。生産は11月から開始し、ターゲットとしている市場はヨーロッパと中国だ。

Volvo V40 CROSS COUNTRY T5｜ボルボ V40 クロスカントリー T5