北京現地リポート|Mercedes-benz
Mercedes-Benz G-class|メルセデス・ベンツ Gクラス
人気の絶えない“タイムレス・デザイン”Gクラス
日本をはじめ北米や中国でもその人気は高いメルセデス・ベンツ「Gクラス」。その新型が強烈なスペックをほこるAMGモデルとともに北京国際モーターショーにてお披露目となった。以下、モータージャーナリスト 九島辰也氏からの現地リポート。
Text by KUSHIMA Tatsuya
33年間変わらない姿
北京モーターショープレスデーではメルセデス・ベンツのステージにGクラスが上がった。たしかに、最近各ショーでのこのクルマの存在感は高まってきてはいたが、ステージ上に上げられるのはめずらしい。
というのも、通称“ゲレンデ”と呼ばれるGクラスは1979年のリリース以降その姿をほとんど変えることなくきた。もっといえば、オールドスクールな様相は進化するブランドとは逆のイメージに捉えられる可能性だってある。
だが、日本もそうだが、北米や中国でもその人気は高い。そこで若干だが手がくわえられ、お披露目されることとなったようだ。
エクステリアはほとんど変更がない。近年変更されたマスクにLEDデイタイム・ランニングランプや新デザインのミラーが装着されたくらいだろう。彼らは人気の絶えないこの無骨なスタイリングを“タイムレス・デザイン”と呼ぶ。
インテリアではダッシュパネルが変わる。メーターまわりには液晶パネルが、センターパネル位置にはカラーディスプレイが取り付けられることとなった。シートの形状も変わった。
ボディタイプはショートホイールベースのカブリオとロングホイールベースのステーションワゴンタイプとなる。エンジンはG350ブルーテックに3リッターV6ディーゼルが、G500に5.5リッターV8ガソリンユニットが積まれる。どちらも最大トルクは500Nm超という力強いものだ。トランスミッションはともに7Gトロニック。
また、AMG版として544psのG63AMGと612psのG65AMGというモンスターマシンも用意される。SUVの常識を超えるスペックは見る者をわくわくさせる。