デリバリーは夏から

ゴルフ カブリオレ史上初のGTIとなるゴルフ カブリオレGTIは、その名前のとおりゴルフ カブリオレにゴルフGTIの性能を与えたモデルだ。基本性能はゴルフGTIを踏襲しており、2リッター直列4気筒ターボエンジンは、155kW（210ps）の最高出力と1700回転から280Nmの最大トルクを発生。0-100km/hが7.2秒、最高速度237km/h（DSG版は235km/h）という駿足を誇る。ESPと一体となった電子制御式ディファレンシャルロック（EDS）や左右輪差動システム（XDS）も標準装備され、トランスミッションは6段MTをベースに、6段DSGをオプションで選択することができる。

ファブリックのソフトトップは電子油圧式により9.5秒でオープン、11秒でクローズし、車速が30km/h以下で動作させることができる。横転時に瞬時に作動するロールオーバープロテクションや、運転席ニーエアバッグをふくむ5個のエアバッグなどの最新の安全対策も標準で備わり、トランク容量が250リッターを確保されるのも、既存モデルと変わらない。

外見はゴルフGTIをそのまま引き継いでおり、フロントの赤い水平ラインや「GTI」のバッヂ、ハニカムメッシュのグリルやバンパー下の大型エアインレットなど、一見してGTIであることを主張する。また、リアにはダークレッドのLEDテールライトや、クローム仕上げの左右出しマフラー、ディフューザーなどが装備される。足もとは標準で17インチのアロイホイールに225/45タイヤ、オプションでは内側をブラックで塗装し表面にポリッシュ仕上げをほどこした18インチアロイホイールに225/40タイヤも選択できる。

インテリアもゴルフGTIに準じたものになっており、シートはタータンチェックのファブリックシート（オプションでレザーシート）となるほか、GTIエンブレム付きの革巻ハンドル、赤いステッチ付のレザートリムなどが標準で採用されている。そのほか、メタリック調のトリムラインをはじめ、ソフトトップのライナーやピラーをふくめて内装は黒で統一されている。

ほかのフォルクスワーゲンのモデル同様、環境への配慮も高いレベルで実現されている。MTモデルでの燃費は7.6ℓ/100km（≒13.16km/ℓ）、CO2排出量は177g/kmとなっている。このゴルフ カブリオレGTIは、ドイツ本国において今年の夏のデリバリーを予定している。