V12ザガートプロダクトモデル、ジュネーブでデビュー|ASTON MARTIN
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月16日

V12ザガートプロダクトモデル、ジュネーブでデビュー|ASTON MARTIN

ASTON MARTIN V12 Zagato|アストンマーティン V12 ザガート

限定150台の走る美術工芸品

プロダクトモデル、ジュネーブモーターショーでデビュー

アストンマーティンと、イタリアの名門カロッツェリア「ザガート」とのコラボレーションから生まれたV12ザガートのプロダクトモデルが、3月8日から開催される第82回ジュネーブモーターショーで欧州デビューを果たす。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
Photo by ASTON MARTIN

注目の車両価格は、33万ポンド

アストンマーティン V12 ザガートは、アストンマーティンとザガートとのコラボレーションから生まれた歴史的名車「DB4 GT ザガート」誕生50周年を記念するモデルとして開発されたもので、2011年5月、イタリア・コモ湖畔で開催されたヴィラデステ・コンクール・デレガンスでデビューを飾った。

そもそもカロッツェリアとしてイタリア車のボディを製作してきたザガートが、はじめて英国ブランドのアストンマーティンとタッグを組むことで生まれたのが、DB4 GT ザガートだった。その後両社は、V8 ヴォランテ・ザガートやDB7 ザガートなど数かずの歴史的名車を世に送り出してきた。

「弊社とザガートとの関係は50年以上になります。その間、ともに力を合わせて非常に特別なモデルを創造してきました。DB4 GT ザガートこそ、希有なコラボレーションの第1号であり、真の意味でのアイコンと呼べる作品です。その美しさは非の打ち所がなく、しかも圧倒的に速く、誰もが羨望の眼差しを送りました。V12 ザガートは、DB4 GT ザガートのスピリットをしっかりと捉え、さらにモダニティという新たな解釈により、独自の煌めきを放っています」とはアストンマーティンCEO、Dr.ウルリッヒ・ベッツ氏の弁だ。

つまりアストンマーティンでは、歴史的名車の単なるリバイバルではなく、同社の最新テクノロジーと伝統の精神を新たなレベルに昇華させる絶好の機会として、V12 ザガート・プロジェクトを位置づけている。それゆえ、同社史上最強と謳われるスーパーカー「One-77」で先鞭をつけた最先端のアイデアと素材、工程、テクノロジーを惜しげもなく投入しながらも、約100年の歴史に培われてきたクラフツマンシップを忠実に守りながら開発を進めてきたという。



なお、One-77の製作は2012年をもって終了し、その後はおなじくイギリスはウォリックシャー州ゲイドンの本社において、V12 ザガートの生産が開始される。アルミニウムとハイテクカーボンファイバーを組み合わせたボディパネルは、高いスキルを持つ熟練工によるハンドで組に上げられる。

スポーツカーにとってはもっとも肝心なパワーユニットについてだが、フロントミッドに搭載される6リッターV型12気筒エンジンは、最高出力380kW(517ps)/6,500rpm、最大トルク570Nm/5,750rpmを発生。0-100km/h加速4.2秒、最高速度305km/hという、現代のスーパースポーツとして一級のパフォーマンスをV 12 ザガートにもたらす。

同車の最終生産仕様は、3月8日より開催予定のジュネーブモーターショーで初公開され、7月には生産がスタート、そして10月より納車か開始される。生産台数は150台の限定で、注目の車両価格は、33万ポンド(税別)。ちなみにボディカラーは、シンティラシルバー、アローログリーン、アルバブルー、ディアボロレッドの4色とのこと。現代の“走る美術工芸品”ともいえるアストンマーティン V12 ザガート、今回のジュネーブモーターショーにおける要注目の1台である。

car_brand_top

exclusive_auto_collection
openers_car_top

           
Photo Gallery