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LOOPWHEELER｜ループウィラー×ルモアズ別注パーカついに完成！ギャラリー

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />昨年より制作が進められてきた、ループウィラー×ルモアズによる別注パーカが、ついに完成した。テーマは“大人のためのスウェット”。素材の質についてはもちろん、細かなディテールまでこだわった会心作だ。その仕上がりについて、ループウィラー代表鈴木諭氏、ルモアズのディレクター松本博幸が語る。<br /><br />左から「ループウィラー」代表鈴木諭氏、「ルモアズ」ディレクター松本博幸。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />代表の鈴木諭氏は“生産管理”という裏方として、あらゆるアパレルメーカーを支えてきた人物。裏方として経験を積むなかで、吊り編み生地に対する価値感を共有する工場（職人）との出会いを重ね、1999年「ループウィラー」をスタート。吊り編み生地を主役にしたクリエイションは、国内だけに留まらず、ナイキとのコラボレーションや、パリの『コレット』で展開されるなど、世界で認められている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />LW190 ハイジップパーカ／LWライトの生地を使用した襟もとの高いハイジップパーカ。発売後、好評につき欠品がつづいたため、2011年より準定番商品に。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />LW81 ちびジップパーカ／LW09と並びループウィラーでもっとも人気のあるアイテムのひとつ。生地にLWライトを使用したダブルジップタイプで、LW09と比べるとやや細身のシルエット。縫製にはフラットシーマーが多く使われている。女性向けに専用パターンを使用したジップパーカ LW78 ちびジップパーカも定番アイテムとして生産されている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />LW09 無地丸胴フルジップパーカ／ループウィラーでもっとも人気の高い定番ジップアップパーカ。他の定番LWベーシック丸胴モデル同様に、丸胴ボディ+フラットシーマ仕様。よりオーセンティックな仕様を追求し、ファスナーはオープンタイプが使用されている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />ループウィラー製品の縫製から仕上げ行程の多くを担う丸和繊維工業の青森縫製工場「アプティマルワ」。海外生産の多い昨今、日本国内の生産工場は貴重な存在になりつつある。制作工程はまず、長い反物状の生地を前身頃、後身頃、袖、ポケットなど、それぞれパーツ別の型紙に合わせて裁断。布帛（ふはく）の生地と異なり、ニット（メリヤス）生地は編み組織の構造上、裁断面の端がカールして丸くなったり、縦・横比が伸縮によって変化するため、まずスチームを当てて型紙に合わせてカタチを整え、生地を安定させる。ポケット各種、ファスナー取り付け、鳩目加工など、パーツ単位でミシンや加工用具が変えながら袖・身頃以外のパーツを作成。各パーツが揃ったら、裁断された生地一枚一枚に付属パーツを縫製するための位置をマーキングし、縫いつけていく。すべての縫製を終えたら、仕上げに糸始末など細かい縫製をチェック。アイロンをかけ、スチームをあててシワを伸ばし、カタチを整えて完成だ。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />米国 Union Special社製フラットシーマ。ヴィンテージデニムのチェーンステッチ仕上げでは同社の43200Gが有名だが、4本針ミシン＝フラットシーマでは、class 36200（写真）が知られている。後に発売される4本針ミシンたちのお手本となることも多かったモデルで、現在も愛されつづけているミシンである。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />二本針ミシンでスウェットのようなカットソーのニット素材を縫製する場合、一般的には生地の端がほつれないようにオーバーロックミシンでかがってから生地同士を縫い合わせる。表側の縫製箇所はスッキリと見えるが、裏側では縫い代の重なりがステッチの中で膨らんでしまう。フラットシーマの場合は、この縫い代にロックをかけずに、生地同士を最小限の幅で上下に重ねて4本針で平らに縫い合わせるため、ゴロつきがなく、着用感の向上につながる。ただ、作業速度が他のミシンに比べ遅いため、現代においては希少な存在となっている。ループウィラーの商品には必要な箇所にフラットシーマが使われている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />これが完成した別注パーカ！　カジュアル過ぎず、それでいてシンプルに着られる、洗練された“大人のためのスウェット”をイメージ。すっきりとしたシルエットは、身幅を削るだけでなく、ポケットやファスナー部分の仕様をアレンジすることで、見た目からもスマートな印象を与えるよう工夫されている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />“ハンドウォーマー”のように腹部の中央に向かって両端から手が入れられる“カンガルーポケット”はいわゆるパーカの基本形だが、カジュアルなイメージが強い。今回はよりモダンで洗練されたデザインを意識し、“ボックスポケット”を採用。共地にすることでより落ち着いたイメージに仕上がっている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />フロントジップのサイドにステッチを入れるのは、スウェットパーカのオーセンティックなディテール。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />縦のラインを強調し、すっきりとした印象を与えるデザインディテールとしてだけでなく、ファスナーの開閉がしやすくなるという機能性も備えている。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />遊び心のある背面ポケットは通常ループウィラーでは右に配置するが、ルモアズ別注パーカでは左に。斜めにカットされているため後ろ手にも物の出し入れがしやすく、ペットボトルが入る容量の大きさも魅力。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />斜めにカットされているため後ろ手にも物の出し入れがしやすく、ペットボトルも入る容量の大きさも魅力。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />ポケットの口は使ううちにある程度開いてくるのは生地の性質上当然だが、やはりピシッと締まっていた方が気持ちがいい。ささいなことかもしれないが、手を抜けばだらしなく、くたびれた印象を与えてしまう重要なポイント。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />縫製に高い技術が必要となるため、この仕上がりはニットの特性を知り尽くした丸和繊維工業ならではといえるだろう。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />フラッグシップショップである『ループウィラー千駄ヶ谷』。店舗は『ループウィラー福岡』『ループウィラー大阪』の全3店舗。とくに千駄ヶ谷の店舗には、海外からのお客さんも多く訪れるそう。いまやコレクターズアイテムとして注目されるループウィラーの製品は、店頭に並んだとたん完売してしまうこともあるため、入荷情報はホームページでつねにチェックしておきたい。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />ループウィラーでは別注製品を手がけるさい、コラボレーション相手それぞれにタグを用意する。基本となるループウィラーの製品はブルー地に白い文字。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />今回ルモアズは黒地にチャコールグレーの文字を合わせたシックなタグをオーダーした。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />プロジェクトを通して親交を深めたループウィラーとルモアズ。オーセンティックなモノ作りに対する価値感を共有し、あらたなアイデアをぶつけ合う。もしかしたら、別注第二弾も期待できるかも!?

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />綿は植物なので、おなじ畑だからといって去年とまったくおなじ品質に育つわけではない、というのが鈴木氏の信条。ループウィラーでは製品のクオリティを一定に保つため、毎年綿の混合率を変えるなどして糸の仕上がりを調整するという。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />「何度試し刷りしたことか……」と、鈴木氏も思わず嘆くほど難しかったという白の発色。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />染み込んだような淡い発色を出すには、白のインクを薄く調合し、何度も重ねることで色を出すのだが、白が薄すぎても生地が吸ってしまい色が出ない。調合の加減を何度もやり直し、やっと納得のいく色が出せたのだと語る鈴木氏の苦労を、試刷り（サンプル）の数が物語る（この日見たサンプルはほんの一部）。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />ブランド、吊り編み工場、縫製工場による“三人三脚”に、ルモアズがくわわるカタチで進められてきた今回の別注プロジェクトを振り返り、松本は「伝統を守り継ぎ、世界に認められるループウィラーと一緒にモノ作りをできたことは、本当に幸せです」と語る。<br /><br />左から「ループウィラー」代表鈴木諭氏、「ルモアズ」ディレクター松本博幸。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />『ループウィラー千駄ヶ谷』の店頭にディスプレイされた吊り編み機。営業時間中は実際に回っているようすを見ることができる。1分間にだいたい24回転。ゆっくりと編み上げられた生地は、空気を含むほどふんわり柔らかく、保温性に優れるという、天然の中空（空洞）構造である綿の特性が最大限生かされている。洗濯を繰り返せば繰り返すほど、高速機械で編まれた生地との差を感じられるだろう。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />「新しい時代に合わせた新しい形態のひとつのショップとして、デザインや価格だけじゃなく、その商品についてちゃんと伝えてきたいです」<span style="letter-spacing: -0.1em;">──</span>「ルモアズ」ディレクター松本博幸。

<strong>LOOPWHEELER｜ループウィラー　ルモアズ別注パーカついに完成！</strong><br />「あらゆることにおいて合理性を求める現代で、僕らのモノ作りも、価値感も、逆行しているのかもしれません。でも僕はこれからも工場の職人さんたちに支えられながら、時代に則した方法でロックしつづけようと思います」<span style="letter-spacing: -0.1em;">──</span>「ループウィラー」代表鈴木諭。

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