Diary-T 196 八十六歳
「成人式」なんとも恥ずかしい言葉だ。
どうあっても似合わないスーツを出来るだけ安価に新宿の東口にあった三峰で買った記憶すらも恥ずかしい。
「本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。
ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです。」川久保玲
まさに中身の新しくない二十歳の人間の恥ずかしさの、
なにを祝うというのか?
そもそも成人式は戦後食えない時代に若者を元気づけたのが始まりと聞いている。
いくつになっても、大人になれない私の中身も問題だが、
どうせやるなら、年齢不問の自称成人式に電博して、
青春万歳恋愛不滅祭りにでもしたらどうか?
いくつになっても、繰り返し蒸し返し繰り越し年越し、
「恋をしましょう」
by ビームス風に。ね。
その日だけでもお年寄りをヨイショ!して、
こちとら~宵越しの金をもたないだぜ!風、江戸っ子を気取らせ、あの世には持ってけないじゃんタンス貯金をその祭りに寄付散財させて、日本を元気に景気回復に向かう自然エネルギー推進運動なんていうのはどう?
お年寄りを大切にしない国は滅びるよ。
なんてちゃっかり自己弁護みたいだが、
「これからの哲学」哲学者 梅原 猛さん、
八十六歳、八十六歳、八十六歳、のお言葉がすごい。
「哲学は人類がどう生きるかを考える学問です。私は人類が存続できる文明の基盤となる新しい哲学が、いまこそ求められていると思う。原子力エネルギーから脱し、かつ環境破壊を克服できる文明のあり方を示せれば、原発事故で傷ついた日本の誇りを回復できる」
「思索は孤独の作業で、新説が学界に受け入れられるとは限らない」
「ボスの顔を見ずに真理の顔を見ろ」
「私の中で自然中心主義と太陽の思想が合わさったことは重要だ。エネルギー問題を包含する新しい哲学の土台を得たと感じた。科学技術文明の主なエネルギー源の化石燃料は、太陽の恩恵を受けた動植物の死骸の堆積物。環境問題の面から、化石燃料を介さずに太陽や自然の恵みをもっとじかに受けるにこしたことはない。自然を支配するのではなく自然と共生することで、人類は末永い繁栄を図れる」
…自然と共生する文明の原理を考えることだ。
(日経一月七日夕刊から一部引用させていただいた。)
至極真っ当で誠に あたりき、しゃりき、さんしょのき、ぶりきに、たぬきに、ちくおんき。なことをお話されている。
梅原 猛さん、八十六歳のインタビューに、
私の心は小春日和の太陽を浴びるようにほんわか癒されます。
人にはそれぞれの寿命があるから、軽率に長生きがすべて良いとは言えませんが、長生きするにはそれなりの理由があるんだな、といま分かった。
それは、あらゆる分野でその方法は問わずだが、
「人類の繁栄に貢献できるひと」
こそが長生きするのですね。
まったく神様は人間をよくみて分かってらっしゃる。
お神!粋だね!
ps.哲学は人類がどう生きるかを考える学問です。
素敵なフレーズに出会って、いとうれし。
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