Diary-T 162 グーの根
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2015年5月8日

Diary-T 162 グーの根

Diary-T

Diary-T 162 グーの根

文・アートワーク=桑原茂一

BRUTUSの取材を受けた。

朝十時すぎに初めての早稲田に出向いた。

取材場所はCAT'S CRADLE(キャッツクレイドル)

所狭しと本が置いてある.
きっとこの辺りでは知る人ぞ知る人気のカフェなんだろうな。

それにしてもこの辺りののんびり加減は私には新鮮だ。.
それにしても新宿区は広いんだな。
そうか東京が広いんだよね。

なんだかんだで東京に住んで40年以上になるが、
まったくもって知らないところだらけだもんね。
知らなくてもべつに生きていけるのだけど…
なんかいつのまにか東京を知った気になってるところがおかしいよね。

つまり集まってるひとの欲望がうすい街がのんびり出来るってことなのかもね……

で、昨日もつぶやいたが音楽家に纏わる書籍を十冊選出と
その音楽家のCDを同じく十枚選んだ。

土日の間中、それらを拾い読みしていたので涙目がつづいているが、
パソコンでのfinalcutやprotoolsでの編集よりはなぜか、
紙に印刷された文字の方が疲れない。tosinosei nisitemoiiyo

さて、もう一度読み直したいと思った本は

デヴィッド・バーン ビート・サイコ (ARTISTIC NEW YORK)
ジョン ハウエル (著), John Howell (原著), 平石 律子 (翻訳)

ほぼ読み終えそうで、こんなことを言うのはおこがましいのだが、
彼の思考の進め方や発想がちびっと自分似ているところがある。
その昔、一緒にバリ島に行ったことや、東京やNYの日本料理屋さんで多くの友人たちと共になんども食事も楽しんだが、自分は英語が堪能でないという引け目でそんなにじっくり話しも出来てないのだから仕方がないと思っていたが、この本を読んで改めて彼のことを思い返せば、言葉で通じてないと思っていても、感じ取っていたものはそんなには間違いはなかったことが分かったこともうれしい。もちろん似てるといっても天才と凡人とは比較にならないが、勝手にそう感じるところが不思議だ。きっと気のせいだろう。

ローリー・アンダーソン トータル・パフォーマー (ARTISTIC NEW YORK)
ジョン ハウエル (著), John Howell (原著), 沼崎 敦子 (翻訳)

対談したときに自分を必死に説明しようとしたことがあれからずっと今も恥ずかしい。

それはさておき、音楽の面白さや可能性をiphoneに求めるとき、

彼女の功績は大変参考になるのではないだろうか。

先駆者という言葉がしっくりくるアーティストだと思う。

アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男 [単行本]
エレーナ ジョビン (著), Helena Jobin (原著), 国安 真奈 (翻訳)

60年代後半の男たちのデタラメさに憧れるなぁ~。
フランク・シナトラとも女を取り合ったり飲んだくれたりしたんだろうなぁ~
スターたちは見られていることや、大衆が作り上げたイメージに合わせようとして、無茶な生き方をしてしまったのだろうな~
そうそう、あの水原弘の伝記を読むとそんなことを教えられた。だから他人の目を意識して生きるということは、死んでもブランデーを離さなかったという伝説が残るということだ……

なにを今更だが、そんな風に生きた男たちに羨望がないわけではないな~

男は影響を受けやすいのだ。うん? 俺だけか。

そして、「音楽は世界を変える 反逆する音楽人の記録」

ロビン デンスロウ (著), Robin Denselow (原著), 花房 浩一 (翻訳)

この本は、after311以降の日本の未来を考えるときの助けになるような気がする。

音楽家には、音楽には、なにが出来るのか?

おもいっきり勇気づけられると思うし、
ここから前に向かうエネルギーが詰まった本だと私は思う。

ま、それにしても、取材で写真を撮られるのはなんとも恥ずかしいものですね。

自意識過剰といわれればグーの根もグーグル検索でも出ないが、

やはり、いくつになっても人は、私は、みんなに、かっこよく見て欲しい。
ということなのだろう。

そこを越えてるひとが本当のアーティストなんだろうな。

本を読むと言うことは、こうして自分のことがよく分かるのだ。涙目也。

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