Diary-T 119 風に吹かれて
よくよくあなたに言っておく。水と霊とから生まれなければ、
神の国にははいることはできない。
肉から生まれる者は肉であり、霊から生まれる者は霊である。
(ヨハネによる福音書 第四章)
肉体を離れ、霊から生まれ変わらなければならないという。
ではいったい、どうすれば、人は霊から生まれるのだろうか?
あなたがたは新しく生まれなければならないと、わたしが言ったからとて、
不思議に思うには及ばない。風は思いのままに吹く。
あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。
霊から生まれる者もみな、それと同じである。
(ヨハネによる福音書 第三章)
風は思いのままに吹く。
あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。
このフレーズは、まるでボブ・ディランのあの名曲ではないか。
「風に吹かれて」(かぜにふかれて、英: Blowin' in the Wind)は、
ボブ・ディランのセカンド・アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』
(1963年)に収録され、シングル・カットされた楽曲。
解説 [編集]
シンプルで力強い旋律と和声進行を持つメッセージ・ソング。三連から成り、いずれも「どれだけの砲弾を発射すれば、武器を永久に廃絶する気になるのか」「為政者たちは、いつになったら人々に自由を与えるのか」「一人一人にいくつの耳をつければ、他人の泣き声が聞こえるようになるのだろうか」「人はどれだけの死人を見れば、これは死に過ぎだと気づくのか」というプロテスト・ソング風の問いかけと、「男はどれだけの道を歩けば、一人前と認められるのか」「山が海に流されてなくなってしまうのに、どのくらいの時間がかかるのか」という抽象的な問いかけが交互に繰り返されたあと、「答えは風に吹かれている」というリフレインで締めくくられる。この曖昧さが自由な解釈を可能にしており、従来のフォークファンばかりでなく、既成の社会構造に不満を持つ人々に広く受け入れられることになった。
歌詞は、1962年に雑誌「シング・アウト!」に、ディランのコメントとともに掲載された。
「この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。風の中にあるんだ、しかも風に吹かれちまっている。ヒップな奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/風に吹かれて_(ボブ・ディランの曲)より
ずいぶん引用をてんこ盛りしてしまったが、
何も私は、ここでボブ・ディランのこと話したかったのではありません。
名曲の出所がこんな所にあったのか、ということでもない。
私が福音書から抜粋した
風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、
それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。
このフレーズの出典先は、新潮文庫「やせれば美人」高橋秀美著からなのです。
というのも、この高橋さんの「ご先祖様はどちら様」が大変愉快だったからで、
その読むきっかけは現在堀の向こうの堀江さん有料ブログで推薦していたこともあり、とどめを刺したのは、この「ご先祖様はどちら様」のタイトルが秀逸だったのでつい衝動読みしたらこれがアタリ。で、
で今度は「やせれば美人」を1日半で読破し、これから「からくり民主主義」へ読み進もうと考えているのです。
しかも同時に読み進んでいるのがここ10年あまりお気に入りの江戸もので、
「一日江戸人」杉浦日向子著で笑い「江戸の卵は一個400円!」丸太勲著で感心している。
うん? で、つまり「やせれば美人」の読後感の話だったのだが、
そう普段自分で自分のことを客観的に姿見に映して納得する習慣がないから、
この本も他人事の視点で、おもしろおかしく読み終えたのだった。が、
昨日、とあるブランドのお誘いでポートレートを撮って頂いたのだが、
その話は後日にするが、そのセッション後に、
そのデザイナーに記念にといわれ、フォトグラファーの大先生とデジカメ・ツーショットされたのだが…
あとでそのデザイナーのブログを拝見して思わず腰を抜かしてしまった。
このデブ誰?
そこに写っているまぎれもなく私こそが「やせれば美人」の担当者だったではないかないか。
俺ってこんなにデブ? はい。その通りでございます。
それではご唱和をお願いします。
風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、
それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。
深い、あまりにも深い。
そうだったのです。実は私自身が肉体的にも精神的にもデブであるを認知することから始めなければならなかったのです。
それではもう一度、ご唱和をお願いします。
あなたがたは新しく生まれなければならないと、わたしが言ったからとて、
不思議に思うには及ばない。風は思いのままに吹く。
アーメン~
購入はこちらから
http://ckstore.shop-pro.jp/?pid=34489509