BMW M5|ビー・エム・ダブリュー M5
BMW M5|ビー・エム・ダブリュー M5
M史上最強のプレミアムサルーンの登場
あたらしくなったM5は、伝統を踏襲しつつ、さらなるパフォーマンスアップの追求によって、BMWが世界的に見てもトップクラスと豪語するプレミアムサルーンとなった。
Text by OPENERS
最高出力412kWにたいし、CO2排出量232g/kmを記録
まずパワートレインにかんして、新開発の4.4リッターV型8気筒エンジンが積まれる。ツインスクロールによる過給、対向する2気筒で排出ガスを集約し、合計4本の独立した排ガスをおこなうことで、相互の干渉を抑え、結果的にダイレクトなレスポンスを実現するクロスバンク・エグゾースト・マニホールドなどにより、最高出力412kW(560hp)/6,000-7,000rpm、最大トルク680Nm/1,500-5,750rpmを記録。
加速性能は、0-100km/h加速を4.4秒で駆け抜ける。これらの数値は、これまでBMW M社が開発した市販車輛のなかでは、最高のものだという。環境性能は、EU複合モードでの計測で、燃費28.5mpg、CO2排出量232g/kmという高記録をマーク。4.8リッターV8エンジンを積み、368kW(500hp)を発生するポルシェ・パナメーラ ターボで燃費24.6mpg、CO2排出量270g/kmである。
トランスミッションには、7段MDCT(Mダブルクラッチ トランスミッション)を採用。
さらに、走行速度に応じてパワーステアリングのアシスト量を可変制御するM サーボトロニックや、ホイールのスリップ量を一定まで容認し、物理的な限界をむかえたときにスタビリティ・コントロールを作動させるM ダイナミック・モードといった機能により、極限までドライビングプレジャーを体感できるという。
エクステリアデザインは、現行の5シリーズにMのエッセンスを取り込んだもの。とくに目を惹くのがフロントフェイスだ。キドニーグリルの下に大径化された3つのエアインテークを用意し、M5のパフォーマンスを印象づけるような意匠となっている。ヘッドライトには、デイタイムランニングライトとして機能するバイキセノンヘッドライトを採用。内部には、10個のLEDを配したLEDライトリングが備わり、昼夜問わず、BMW車であることを主張する。
サイド面は、従来よりも筋肉質なものとなった。フェンダーはふくらみが強調され、フロントフェンダーからリアにまで刻まれたラインがスポーティさを生み出している。ホイールにはダブルスポークの19インチ軽量Mアロイホイールを履く。
インテリアは、職人の手作業によるMスポーツシートやステアリングにメリノ(羊)レザーを用い、トリムにはアルミニウムをふんだんに使用。インストゥルメントパネル中央部には10.2インチのHDDナビゲーション「iDrive ナビゲーション・システム」を設置した。
価格、販売時期は明らかにされていないが、同車は7月23日におこなわれるM フェスティバルにてお披露目される予定だ。
BMW M5|ビー・エム・ダブリュー M5
ボディサイズ|全長4,910×全幅1,891×全高1,456mm
ホイールベース|2,964mm
車輛重量|1,945kg
エンジン|4.4リッター V型8気筒 ツインスクロールターボつき
最高出力|412kW(560hp)/6,000-7,000rpm
最大トルク|680Nm/1,500-5,750rpm
燃費|28.5mpg(9.9ℓ/100km)
CO2排出量|232g/km