自社製ムーブメントのL.U.Cコレクションがさらに充実

1860年に創業した老舗ショパール。そのマニュファクチュールとしての伝統を再興すべく、1990年代半ばからカール・フレドリッヒ・ショイフレ現社長の指揮ではじまった自社製ムーブメント「L.U.C」開発プロジェクトは、1997年のファーストモデルの発表から年を重ねるたびに発展し、今日ではコンプリケーションモデルをふくむメンズウォッチ「L.U.C」コレクションへと結実。昨年は創業150周年を記念して、永久カレンダー＆トゥールビヨンを搭載したグランドコンプリケーションモデル「オール イン ワン」や、衝撃吸収機構を備えたトノー型トゥールビヨンモデル「エンジン ワン」など多彩なモデルが登場し、スイス有数のマニュファクチュール・ブランドであることをアピールした。

今年2011年のひとつ目のハイライトは、昨年限定版で登場したL.U.Cの新スタンダード自動巻きムーブメント「L.U.Cキャリバー1.010」搭載モデルのレギュラー版に当たる、シンプルでクラシックなカレンダーつき3針モデル「L.U.C 1937」。最先端の機械式ムーブメントと、今年のトレンドであるクラシックスタイルが見事に融合した、ショパールのあたらしいスタンダードウォッチだ。また、優れた性能で定評のある自社製クロノグラフモデル「L.U.C クロノ ワン」のリニューアルモデルも、時計愛好家ならチェックしておきたいところ。

クルマ好きのためのレーシングコレクションも見逃せない

L.U.Cコレクションとともに例年のもうひとつのハイライトが、世界でもっとも優雅なロードカーイベント「ミッレミリア」を長年支援してきたショパールならではの「クラシック レーシング コレクション」。今年は限定でDLCコーティングによるオールブラックボディのスプリットセコンドクロノグラフモデル「スーパーファスト クロノ スプリットセコンド」と、往年のイタリアン・レーシングレッドの文字盤カラーが鮮やかなクロノグラフ「ミッレ ミリア GT XL クロノ ロッソコルサ」が、それぞれ限定1000本で登場した。

どちらも魅力的なモデルで、ぜひ2本とも実物を目にしていただきたいが、あえて1本選ぶとしたら、着けるだけで心をホットに明るくしてくれるイタリアン・レーシングレッド文字盤の「ミッレ ミリア GT XL クロノ ロッソコルサ」をお薦めしたい。鮮やかな赤いステッチとブラックのバレニア革のストラップとの組み合わせは、フォーマルなシーンでもきっとあなたの腕もとを華やかに演出してくれるはずだ。

L.U.C 1937
磁器タイプ文字盤にローマ数字インデックスの組み合わせが上品

2010年に限定モデルに搭載されてデビューした、全方向回転ローター式の自動巻きムーブメント「L.U.Cキャリバー1.010」を搭載するシンプルな中3針カレンダーつきモデル。公的な検査機関により精度が保証された公認クロノメーターである点も、昨年の限定モデルと同様だ。一方、リュウズの位置がスタンダードな3時位置にあり、リューズガードが省かれている、ロゴマークにあたらしいブロック体のものを採用するなど、よりシックで落ち着きのある腕時計に仕上げられている。写真の磁器タイプのホワイト文字盤モデルのほかに、サテン仕上げのシルバーメッキ文字盤のモデルもある。どちらもスーツとの相性は抜群だ。

自動巻き、直径42mmのステンレススティールケース、ブラウンアリゲーター革を裏側に貼った手縫いのアリゲーターストラップ、シースルーバック、公認クロノメーター、50m防水、89万円（予価）。今秋発売予定。

ミッレ ミリア GT XL クロノ ロッソコルサ
イタリア往年のナショナルカラー、鮮烈なレッドをあなたの腕に

1950年代～60年代にレースの世界を席巻した、アルファロメオやフェラーリなどのイタリアン・レーシングカー。そのボディに塗られていた鮮烈なイタリアンレッドを文字盤に採用した懐かしくもスポーティな機械式クロノグラフ。ミッレ ミリアコレクションでもこれまで採用されてきた、サファイアクリスタル風防にプリントされた6と12の文字、段差をつけたインダイヤル、ベゼルに刻まれたタキメータースケールが、文字盤のレッドとともにレーシーな雰囲気を演出してくれる。

自動巻き、直径44mmのチタンケース、赤いステッチ入りのブラックバレニアストラップ、シースルーバック、公認クロノメーター、世界1000本限定、87万6750円。今夏発売予定。

ショパール ジャパン プレス
Tel.03-5414-2520