Volkswagen The Beetle|フォルクスワーゲン ザ ビートル 2012年モデルをお披露目!
Volkswagen The Beetle|フォルクスワーゲン ザ ビートル
アイコニックなデザインと実用性、走りを追求した3代目がプレミア!
フォルクスワーゲンは、まもなく開催となる上海オートショーの前夜イベントにて、新世代のビートルをお披露目した。
Text by OPENERS
ボディの大型化による荷室容量の拡大
1938年に誕生し、その後50年間あまりで2,150万台が生産された初代ビートル。1998年には、ニュービートルとして生まれ変わり、2010年にその生産を終えた。今回デビューした3代目ビートルは、ゴルフ GTI並の走りを誇りながら、カーデザインの新時代を築くと謳われている。
ウォルター・デ・シルバ、クラウス・ビショフ監修のもとデザインされたザ ビートル。2005年にデトロイトモーターショーで公開されたラグスター コンセプトをもとに、ビートルの原型である「タイプI」のアピアランスにより近づけたとフォルクスワーゲンが語るとおり、3つのセミサークル(フロントウィング、リアウィング、ルーフ)が印象的だったニュービートルとはことなり、よりエモーショナルで、ダイナミックなデザインが特徴だ。ネーミングも「ザ ビートル」としているように70年以上の長い歴史を主張しているかのようである。
オリジナリティの追求だけでなく、実用性の向上も考慮されている。ボディサイズは、全長4,278(プラス152mm)×全幅1,808(プラス84mm)×全高1,486(マイナス12mm)mmで、ホイールベースは2,537mm。
後方に伸びるように設計されたボディは、小型車ではネックともいえるラゲッジルームの容量確保に一役買っている。これまでのニュービートルが荷室容量209リットルだったのにたいして、ザ ビートルは310リットルと大きく拡大した。
インテリアにかんしては人間工学に基づきデザインされ、トリムは3つのパターンから選択できる。その3パターンとは、ブラックで統一されるノーマルの“ビートル”、12のボディカラーにあったカラーで彩られる“デザイン”、カーボンファイバー調の“スポーツ”だ。またオプション装備として、キーレスアクセス、サテライトナビゲーションシステム、パノラミックサンルーフ、バイキセノンヘッドライトが用意される。
200psを誇る2.0リッターを中心に4種のエンジンをラインナップ
エンジンにかんして、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、ニュージーランドでは、最高出力102psの1.2リッター、最高出力160psの1.4リッター、最高出力200psの2.0リッターのTSIエンジンと、最高出力105psを発生する1.6リッターTDIディーゼルエンジンがラインナップされる(TDIはアジアでは販売されない)。スタート&ストップ機能、エネルギー回生システムなどを備えるブルーモーションテクノロジーの恩恵により、もっとも小排気の1.2リッターTSIモデルで、燃費5.5ℓ/100km、CO2排出量129g/kmを記録。
トップレンジである2.0リッターエンジンモデルにかんしては、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」が組み合わされる。これは、ゴルフ GTIなどに採用されている機能で、コーナリング時に、ブレーキを制御して、内輪の空転を抑制。トラクションを確保し、アンダーステアを軽減することでよりスポーティで正確なハンドリングを実現させるものだ。
ザ ビートルは、英国を皮切りに2011年夏には注文受付を開始し、2012年はじめに世界各国のフォルクスワーゲンショールームにて展示を開始するとのことだ。アジア圏内では2012年にローンチされ、250万円程度のプライスタグが下げられる予定である。