2020年新作ウオッチ「モンブランスターレガシーオルビステラルム」｜MONTBLANC

MONTBLANC｜モンブラン

レイヤードダイアルの妙技が光る新作

モンブランより、2020年の新作「モンブランスターレガシーオルビステラルム」がリリースされた。地球に着想を得て自社開発された複雑機構によるワールドタイム機能を備えており、レイヤードディスクによって24のタイムゾーンの時刻をひと目で判読できる優れたウオッチだ。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

地球に着想を得た独創的なコンプリケーション

新作「モンブランスターレガシーオルビステラルム」は、最も現代的かつ実用的なコンプリケーションのひとつであるワールドタイム機能を、革新的な方法で解釈した独創的なウオッチだ。このコンプリケーションは2015年に登場し、地球を着想の源としたことからラテン語で「地球」「地面」「世界」を意味するオルビステラルム（Orbis Terrarum）と名付けられた。そして2020年、さらに洗練された風貌を備えた“モンブランスターレガシー”のひとつとして、再び登場したのだ。

本作の特徴は、モンブランのマスタークラフツマンが自社開発したコンプリケーションによる、世界の24タイムゾーンの時間をひと目で読み取れるユニバーサルなアプローチだ。また、この仕組みは、時計学の歴史とモンブランの時計製造の過去の遺産に着想を得たもので、20世紀初頭に登場し「モントレ・ア・エクリプス」（Montres à eclipses）と呼ばれた時計をヒントとしている。

当時、そのウオッチは複数のレイヤードディスクを重ねたダイアルを備えており、機能面においても審美性においても斬新な存在だった。これに着想を得たオルビステラルムのコンプリケーションは、読みやすく、使いやすく、世界の様々な場所の時刻を実用的かつ直感的な方法で表示することを実現。

ダイアルは多層構造で、すべての層がムーブメントによって駆動し、北極から見た大陸図を描いたディスクは大洋の部分がスケルトン仕様となっており、その下に重ねられたデイ＆ナイトディスクの色を透かし見せることによって、地球上のどこが昼なのか、もしくは夜なのかを一目で判別できる。また、大陸図のディスクの外縁には24のタイムゾーンを代表する都市名が記されており、デイ＆ナイトディスク外縁に刻まれた24時間表示の数字を読み取ることで、各都市の現在時刻をスムーズに把握できる。

時刻の設定も、シンプルな操作で行なうことができる。8時位置のプッシュボタンを12時位置の矢印の真下に大陸図ディスク外縁の基準都市名（現在地）が来るまで押し続け、リュウズを1回引き上げて回転させると、時針が両方向に1時間ごとにジャンプ。さらにリュウズをもう1回引き上げて回転させると、分針が動く仕組みだ。

時針・分針と、24時間表示付きデイ＆ナイトディスクは連動しており、時針・分針が示す時刻と、12時位置の矢印真下の基準都市の時刻は、常に一致している。本作は、海外渡航時に大変実用的な逸品だが、世界に思いを馳せるひと時を演出する、小粋なツールでもある。

モンブランスターレガシーオルビステラルム
Ref.｜126108、126109
ムーブメント｜自動巻き
パワーリザーブ｜42時間
機能｜ワールドタイム表示、デイ＆ナイト表示
ケース素材｜SS（126108）、18KRG（126109）
ケース径｜43 mm
ストラップ素材｜スフマートアリゲーターレザー
防水｜5気圧
価格｜73万9000円（126108）、221万7000円（126109）※ともに税別

問い合わせ先

モンブランコンタクトセンター
Tel.0120-99-8291
https://www.montblanc.com

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