彫金師・照井清氏による手彫りが施されたグランドセイコー60周年記念限定モデル｜GRAND SEIKO

GRAND SEIKO｜グランドセイコー

「雫石高級時計工房」付近の自然をモチーフとした彫金ダイアルを搭載

グランドセイコーのブランド誕生60周年を記念して、グランドセイコーに搭載される機械式ムーブメントの製造を行なう「雫石高級時計工房」の所在地・岩手県雫石町をテーマにした手彫りによる彫金ダイアルの数量限定モデルが、世界限定20本で2020年7月10日（金）より、国内、海外で順次取り扱い開始される予定だ。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

熟練した技巧を持つ彫金師による手彫り装飾をフィーチャー

「雫石高級時計工房」は2004年に岩手県雫石町に設立され、グランドセイコーの機械式時計の心臓部を司るヒゲゼンマイや歯車など、部品の製造から組立、調整、検査、出荷まで一貫して行なうマニュファクチュールである。厚生労働省が年に1度、卓越した技能を持ちその道で第一人者と目される技能者を表彰する「現代の名工」や「黄綬褒章」受章者をはじめ、時計技能競技大会で優秀な成績を修めた技能士が数多く在籍しており、彼らの卓越した匠の技によって世界最高峰の機械式時計が製造されている。

本モデルのモチーフである「滴石」（てきせき）は、約1000年前に名付けられた現在の雫石町の語源となった言葉だと言われている。当時、雫石の森にある洞窟では、天井から滴り落ちる「雫」が下にある「石」に当たり、「雫」の音が洞窟の中に共鳴して森の静寂の中に響き渡っていたという。その後、この不思議な音を聴きにきた人々が「雫石」と親しみをこめて呼び始めたと言い伝えられている。

この雫が滴り落ち石に当たる情景を、「現代の名工」として表彰を受けた彫金師・照井清（てるいきよし）氏が、その熟練の彫金技術を駆使してダイアルに表現。時針と分針に刻まれたパターンは滴り落ちる水滴をイメージしており、インデックスは石に当たって跳ねる水を表現したものだ。

ダイアルは18Kホワイトゴールド製の3枚から成る別体構造で、外側に向かってなだらかにカーブするアワーマーク部分に、照井氏による非常に高度な技巧によって彫金が施されている。曲面に直線の彫金を施すことは困難だが、強調されている直線部分が強い輝きを放ち、グランドセイコーが誇る視認性がさらに高められている。

また、ブランドロゴと6時位置のSD（Special Dial）マークも照井氏の手によって彫金されており、ダイアルの細部に至るまで匠の技が惜しみなく注ぎ込まれている。裏蓋には、ブランドの象徴である「獅子の紋章」をかたどった18Kイエローゴールド製のワッペンが取り付けられ、記念モデルにふさわしく仕上げられた。

本作は世界限定数20本で、グランドセイコーブティックおよびグランドセイコーサロンにて、2020年7月10日（金）より取り扱い開始される予定だ。

＜グランドセイコー＞エレガンスコレクショングランドセイコー60周年記念限定モデル
Ref.｜SBGW263
ムーブメント｜手巻き（キャリバー9S64）
パワーリザーブ｜約72時間
ケース素材｜Pt950
ケース径｜39mm
ストラップ素材｜クロコダイルレザー
防水｜3気圧
価格｜1000万円（税別）
限定｜世界限定20本
販売｜2020年7月10日（金）よりグランドセイコーブティックで取り扱い開始予定

問い合わせ先

セイコーウオッチ　お客様相談室
Tel.0120-061-012（通話料無料）
http://www.grand-seiko.com

Photo Gallery フォトギャラリー