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2022年8月18日
名品時計をキッチンに! シンプルモダンな「max bill キッチンクロック」|JUNGHANS
JUNGHANS|ユンハンス
ユンハンスとマックス・ビルの共同開発による最初の時計を復刻した「max bill キッチンクロック」
ユンハンスとマックス・ビルが1956年に共同開発した最初の時計であるキッチンクロック。このクラシックな傑作を、ライトブルーのセラミックで復刻した「max bill キッチンクロック」がリリースされた。
Text by OZAKI Sayaka
バウハウス時代の傑作をライトブルーセラミックで再現
ユンハンスとマックス・ビルのコラボレーションは、1956年のキッチンクロックから始まった。そして、2022年、この歴史的な名品がオリジナルデザインで復活する。
1920年代からユンハンスのデザイナーたちは、最も美しい形を持つ時計という大きな目標に向かって熱心に取り組んでいた。デザインに関する自社のノウハウを強化していくため、ユンハンスは1956年にバウハウス出身の芸術家でプロダクトデザイナーのマックス・ビルにコラボレーションを提案。「時計が好きで好きでたまらない」マックス・ビルは大喜びでこの話を受諾し、そしてデザインしたのがキッチンクロックだ。
それ以来、コレクター向けの希少なアイテムとして人気を博してきたこのクラシカルな名品を、ユンハンスはオリジナルに忠実なカラーとフォルム、マテリアルで復活させたのだ。
本作は、マックス・ビルが「理想の時計」として描いたスケッチに基づき、ウルム造形大学で彼が教える学生たちと共同でデザインした1956年のオリジナルを、ディテールにいたるまで忠実に再現している。彼の全作品がそうであったように、このキッチンクロックも機能性と美の結合が特徴だ。日常における使用価値や有用性を念頭に置きながら、あらゆる要素の配置が決められており、60年以上を経た現在でも、このデザインは美しさと明快さを少しも失っていない。
ライトブルーにエナメル加工されたセラミック製ケースは、バーデン=ヴュルテンベルク州のマヨリカ工房の職人によって丹念に手作業で仕上げられたもの。クロムメッキのベゼルに囲まれたホワイトの文字盤は、すっきりしたデザインとマックス・ビルが開発した書体によって、高い判読性を誇る。先に向かって細くなるセラミック製ケースの下部には、機械式のタイマーを備え、調理時間など最大で60分間まで計れ、セットした時刻になると1950年代を彷彿とさせる懐かしい音色で知らせてくれる。最初に機械式、少し後になってから電気式仕様で製造されたキッチンクロックだが、このモデルはクオーツ駆動機構を搭載している。
マックス・ビルは後に本作について、「家庭では往々にして、キッチンクロックといえば、たったひとつの壁掛け時計です。最初に数字の読み取り方、時間や日付の順番などを学んだ子どもが、時間の読み取り方を学ぶときに壁掛け時計を利用することから、料理道具のように、明快で使いやすいものでなければなりません」と回想している。ユンハンスとマックス・ビルの長年にわたるコラボレーションの歴史は、このキッチンクロックの復活によって新たな一章の始まりを迎え、65年の時を経てアイコニックなデザインのカムバックを果たしたのだ。
max bill キッチンクロック
- ムーブメント|クオーツ
- ケース素材|セラミック(ライトブルーエナメル加工)
- サイズ|W×H×D:最大180 mm×252mm×56mm
- 予価|7万8100円(税込)
問い合わせ先
ユーロパッション
Tel.03-5295-0411
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