オリスロベルト・クレメンテリミテッドエディション｜ORIS

ORIS｜オリス

オリスが社会貢献に取り組む財団とパートナーシップを締結し、MLB殿堂入りしたロベルト・クレメンテ選手を称える限定ウオッチを発表

オリスより、選手としての活躍と人道的活動でアメリカ野球殿堂メンバーとなった、ロベルト・クレメンテの偉業を称える限定モデル「オリスロベルト・クレメンテリミテッドエディション」が、数量限定3000本でリリースされる。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

クレメンテ選手を称えるブラックとゴールドを配した限定ウオッチ

オリスは、数年来、より良い社会への変化を起こす活動を行なう団体への支援を続けてきた。その多くは環境保全活動だったが、新たに2020年、野球界の英雄ロベルト・クレメンテの名を冠する人道的活動財団とパートナーシップを締結し、その偉業を称える限定モデル「オリスロベルト・クレメンテリミテッドエディション」を発表。

ロベルト・クレメンテのユニフォームをイメージしたホワイトダイアルに、その偉業を称えるブラックとゴールドのディテールが組み合わされている。ストラップにはライトブラウンのレザーがあらかじめセットされるが、ホワイト、ブラック、ゴールドの付け替え用NATOストラップも付属され、数量限定3000本で取り扱われる。

ロベルト・エンリケ・クレメンテ・ウォーカーは、1934年、プエルトリコで7人兄弟の末っ子として生まれ、後に野球史上に名を遺す選手として、また母国と故郷のコミュニティへの支援を尽くした人道的活動家として活躍した。家庭は貧しかったが、17歳の時にプエルトリコのプロ野球界に入り、1年後にアメリカのブルックリン・ドジャースに入団。肌の色による差別という困難に面しながらも、その才能を発揮した。

1955年にピッツバーグ・パイレーツに移籍し、メジャーリーグデビューを果たし、同球団で18シーズンに渡りプレー。非凡な投球力でワールドシリーズを2回勝ち抜き、ゴールドグラブ賞を12 回受賞、最後となった1972年9月の試合で3000本ヒットを達成し、ラテンアメリカ出身の選手として初の偉業を達成した。

その年の冬、ニカラグアで発生したマグニチュード6.3の大地震により1万1千人が命を落とし、30万人が家を失った。社会活動家でもあったロベルトは、支援物資を必要とする人に確実に届けるため、12月31日に物資とともに飛行機に搭乗し現地に向かったが、その飛行機は事故で海に墜落し、惜しくも帰らぬ人となった。

人々を救う活動の途中、38歳で命を落としたロベルトは、1973年に野球殿堂に加えられ、その名は歴史に生き続けることになった。同年、メジャーリーグ機構で慈善活動を行なったメジャーリーガーに贈られる「コミッショナー賞」が「ロベルト・クレメンテ賞」と改称され、ロベルトの背番号21はパイレーツの永久欠番に指定された。そして1993年、「良い社会をつくる」という目標を掲げて、彼の妻・ベラと息子のルイスを代表とする「ロベルト・クレメンテ財団」が設立され、ロベルトの遺志を継いでより良い社会のための活動を続けている。