世界限定800本。GSクオーツ初のGMTモデルが誕生|GRAND SEIKO
GRAND SEIKO|グランドセイコー
クオーツムーブメント「キャリバー9F」誕生から
四半世紀を経て、はじめてのGMTモデル
グランドセイコーのクオーツムーブメント「キャリバー9F」誕生から25周年を記念し、GMT機能を備えた新開発ムーブメント搭載の新モデルを発表。世界限定800本となる第一弾が10月12日(金)に、次いで2モデルが2019年1月にリリースされる。
Text by YANAKA Tomomi
「キャリバー9F」史上、はじめて4本目の針を搭載
1960年の誕生以来、日本のアイコンウオッチとして国内外で愛され続けてきたグランドセイコー。そして1969年に世界に先駆けてクオーツウオッチを発売したセイコーが、1993年にグランドセイコー専用として送り出したムーブメントが「キャリバー9F」だ。
このムーブメントには、それまでのクオーツでは不可能だった長くて太い針を回せるようにした高トルクの「ツインパルス制御モーター」に加え、秒針のふらつきを軽減する「バックラッシュ・オートアジャスト機構」、カレンダーを瞬時に切り替える「瞬間日送り機構」を搭載。精度だけでなく、見やすさと美しさを両立させているのが特徴だ。
この誕生から四半世紀を迎えた「キャリバー9F」に、GMT機能としてはじめて4本目の針を備えた新キャリバー「9F86」が開発された。
GMT機能では、時間帯の異なる地域の時刻に切り替える際、時計を止めずに時針のみを修正でき、クオーツウオッチの高い精度を失うことなく修正が可能。加えて4本の針を取り付ける軸に互いが干渉せず、独立して回転する「4軸独立ガイド構造」を開発することで、それぞれの針を滑らかに回転させている。
「スポーツコレクション キャリバー9F 25周年記念限定モデル」は世界限定800本のみのリリース。メタリックなチャコールグレーと鮮やかなイエローのアクセントがスポーティなモデルだ。
ダイアルは、1970〜'80年代に高精度の証としてあしらわれた、独自の「クオーツマーク」をモチーフにした「GS」「9F」パターンを全面型打ち。さらに通常年差±10秒の「キャリバー9F86」の時間精度を±5秒まで高めた特別精度のムーブメントを搭載するなど、限定モデルならではの特別仕様を採用しており、その証として6時位置にはゴールドカラーのファイブ・ポインテッド・スターが輝く。
来年1月に発売されるレギュラーモデルは、ブラックおよびネイビーダイアルの2モデルが展開予定。