100年の眠りから覚めたブランドが放つミニマルな新作ウオッチ|Carl Suchy & Söhne
Carl Suchy & Söhne|カール・スッキー&ゾーネ
伝説のブランド、カール・スッキー&ゾーネの
ミニマルかつエレガントな「ワルツNo.1」
オーストリア・ウィーン発の腕時計ブランド「カール・スッキー&ゾーネ」が、アイコンウオッチとなる「WALTZ(ワルツ) No.1セカンド・シリーズ」とともに日本初上陸を果たした。
Text by YANAKA Tomomi
ワルツのように回転して時を伝える美しいギョーシェダイアル
1796年、プラハに生まれ、ハプスブルグ家のお抱え時計師であったカール・スッキーにより1822年に誕生した「カール・スッキー&ゾーネ」。
カール・スッキーとその息子たちはオーストリア皇帝や皇后に仕える宮廷時計師としても活躍し、ブランドは1914年に休眠するまでの92年間、オーストリア唯一のラグジュアリーブランドとしてその名を知らしめた。
一世紀余りの時を経て復活を果たしたのは2016年。
ブランドのユニークな歴史と最先端かつコンテンポラリーなデザインを引き継ぎ、ウィーンのモダニズムを受け継ぐミニマルかつエレガントな22本限定の「ワルツ No.1ファースト・シリーズ」を完成させた。
世界的に有名なウィーンの建築家アドルフ・ロースを称える「ワルツ No.1」のシグネチャーは、ダイアル上に表現された緻密なギョーシェ・パターン。ダイアル縦横のピンストライプと同様の装飾が6時位置の“ワルツィング・ディスク”にも施され、ディスクは1分間に一回転。したがって縦横のピンストライプは1分間に一度、一致する。
またマイクロローターがセットされたヴォーシェ・マニファクチュール・フルーリエ社製の自動巻き薄型ムーブメントもサファイアクリスタル製のケースバックを通して見ることができる。
今回、日本に初上陸するのは、50本限定のセカンド・シリーズ。内訳はブラックまたはホワイトを基調とした45本と、ブランド初のブルーダイアルを備えた「ブルー・ダニューブ」5本だ。ウィンナーワルツのような優美な円舞と、急ぐことなく流れる時を愉しもうとするウィーンのカフェ文化を表した「ワルツ No.1」。スイスとは異なる、ミニマルな洗練に酔いしれたい。