23種類の天体現象をコンプリート。そしてGPHG部門賞に輝く|VACHERON CONSTANTIN
VACHERON CONSTANTIN|ヴァシュロン・コンスタンタン
一人の時計師が開発に5年をかけて完成させた
23もの複雑機構を搭載する超天文時計
2017年11月8日に行なわれたジュネーブ時計グランプリ(GPHG)において、最も機構的に優れたモデルに授与される「メカニカル・エクセプション賞(Mechanical Exception Watch Prize)」に輝いた「レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600」。このモデルにより、ヴァシュロン・コンスタンタンの革新と卓越性が改めて認められることとなった。
Text by KOIZUMI Yoko
ダブルフェイス、そして3週間という超ロングパワーリザーブ
ヴァシュロン・コンスタンタンは、トゥールビヨンと3週間ものパワーリザーブを備え、23もの天文表示を搭載した腕時計「レ・キャビノティエ ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600」を開発した。
新機構の開発には、ひとりのマスター・ウォッチメーカーが選任で取り組む。機構はゼロから作り上げられ、設計に2年、完成までに5年という歳月を要したという。
ムーブメントはダブルフェイス仕様により、表側には15機能を表示。常用時と太陽時(連続作動均時差表示)をメインにすえ、永久カレンダーとムーンフェイズ、また潮汐表示には潮位と地球-月-太陽の位置関係を示す3D描画が組み合わされ、6時位置では昼夜の長さを読み取るメモリも装備する。
「常用時」とは標準時のことで、一般的に使われている“時刻表示”を指す。これに対して「太陽時」は実際の太陽の動きに基づいており、その差は1年で最大プラス14からマイナス16分。既存のイクエーションウォッチでもこの差までは表示できるが、このモデルでは常用時と太陽時を同時に表示している点が特徴で、シルバーの分針で常用時を、ゴールドの分針で太陽時を知ることができる。
裏側の表示は2枚のサファイアクリスタルで構成され、1枚に天球と恒星時の分表示と基本方位が描かれる。その上に北半球から見ることができる星座、天体の赤道(地球の赤道面を天空に延長したもの)と黄道(地球から見た太陽の年間の通り道)が描かれたサファイアクリスタルが重ねられている。6時位置にはトゥールビヨンが装備される。
トゥールビヨン、ロングパワーリザーブ、23種類の天文機構が搭載しながら、直径45mm、厚さ13.6mmのケースサイズへと集約。このことからも技術の高さが窺える。
レ・キャビノティエ ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600
Ref|9720C/000G-B281
ムーブメント|手巻き(自社開発・製造Cal.3600)
機能|時、分、永久カレンダー、デイ・ナイト表示、高精度ムーンフェイズ、月齢、連続作動均時差表示、日の出・日の入り、昼夜の長さ、四季、至点、分点、黄道12星座、潮位表示、太陽-地球-月の位置関係(合、衝、矩)、北半球の天空図(銀河表示、黄道および天体の赤道付き)、恒星時の時と分、トゥールビヨン、3週間パワーリザーブ(6個香箱)、パワーリザーブ表示
ケース素材|18KWG
ケース径、厚|45.0mm、13.6mm
ストラップ素材|ブラックミシシッピーアリゲーター
防水|3気圧
価格|お問い合わせください
限定数|1本
ヴァシュロン・コンスタンタン
0120-63-1755
http://www.vacheron-constantin.com