Vacheron Constantin|蒔絵と時計が織り成す雪月花、メティエ・ダール「ラ・サンボリック・デ・ラック」
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2015年1月16日

Vacheron Constantin|蒔絵と時計が織り成す雪月花、メティエ・ダール「ラ・サンボリック・デ・ラック」

Vacheron Constantin│ヴァシュロン・コンスタンタン

蒔絵と時計が織り成す雪月花

メティエ・ダール「ラ・サンボリック・デ・ラック」

1755年創業のスイスの時計メゾン、ヴァシュロン・コンスタンタンが展開する美術工芸を駆使したコレクション「メティエ・ダール」。日本を代表する漆器工房、象彦とコラボレーションした3作目にして、最後の作品となる「ラ・サンボリック・デ・ラック」が発表された。今回のテーマは「雪月花」。3モデル1セットで日本の情緒あふれる春、秋、冬を描き出す。

Text by YANAKA Tomomi

日本の季節の美しさを湛え、花見、月見、雪見を表現

一度も休眠状態になることなく世界最古の時計マニュファクチュールとして知られるヴァシュロン・コンスタンタン。そんな手仕事の大切さ、歴史の重みを知るメゾンが手がけるのが“美術工芸”という意味をもつ「メティエ・ダール」だ。これまでにもヨーロッパの伝統工芸のエナメル細工やジュエリーをもちいたウォッチなど、時計と工芸というふたつの伝統の技が融合したアーティスティックなコレクションで知られている。

そのなかのひとつ「ラ・サンボリック・デ・ラック」は、日本を代表する工芸、蒔絵を用い、1661年創業の京都の老舗象彦とのコラボレーションを実現。3モデル1セットとして毎年20セット限定で登場し、今年のモデルが3年目にして最後の年となる。

今回のテーマは、日本の季節の美しさを湛えた「雪月花」。たとえば、春を描いた「花見」では表に満開の桜、反対側には静謐な新緑の柳が繊細に描かれるなど、それぞれの時計で花見、月見、雪見を表現し、季節の移り変わりから、自然のはかなさ、たおやかさを愛でるという日本人の心に宿る美が具現化された。

時計には、職人の手により完成までに9ヵ月以上を必要とするという蒔絵がほどこされた2枚の文字盤に包まれるようにして、ヴァシュロン・コンスタンタンの自社製ムーブメント「キャリバー1003SQ」のスケルトン仕様が美しく時を刻んでゆく。

漆や金、銀で表現された日本の心と、蒔絵が映えるよう抑え目の色調に仕上げたムーブメントが高貴な調和を醸し出す「ラ・サンボリック・デ・ラック」。東西の歴史ある美が見事に調和した逸品だ。

メティエ・ダール「ラ・サンボリック・デ・ラック」
ムーブメント│機械式手巻き、キャリバー1003SQ
石数│18個
ケース│40mm、18Kホワイトゴールド、18Kピンクゴールド
防水性│3気圧
パワーリザーブ│約30時間
価格│2520万円(3本セット)

ヴァシュロン・コンスタンタン
Tel. 03-3288-6598
http://www.vacheron-constantin.com/

           
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