機械式腕時計にスピードメーターを搭載|BREVA
BREVA|ブレーヴァ
あたらしい計測機能と機械式時計をミックスする
独創的なスピードメーター搭載機が登場
ブレーヴァは、2013年に登場した新進の工房系ブランドである。そのデビュー作が「ジェニー01」だ。機械式時計と機械式の気圧計をベースにした天気予報を表示するという、これまでにない機能を搭載したモデルで時計ファンを驚かせた。その後も高度計を搭載した「ジェニー02」をリリース。そして2015年、新作となる「ジェニー03」は、瞬間の速度が計測できるスピードメーター機能を搭載した。
Text by KAWADA Akinori
風圧を感知し、まさに瞬間のスピードを表示する
ブレーヴァは、目下、時計界の台風の目と言っていいほどの注目の工房系ブランドだ。2010年に創業し、ファーストモデルを市場に送り出したのが2013年。まだまだ新進の工房だが、その独創性は圧倒的だ。
最初のモデルは、嫌気性ガスの入ったカプセルで気圧を検知する機械式のアネロイド気圧計を応用し、天候の変化を表示する機能を機械式時計と融合させた「ジェニー01」で、その年のバーゼルワールドの話題をさらった。'14年には、この「01」の発展形「ジェニー02」が高度計機能を洗練させて登場し、さらに、独創的な計測機能の開発がおこなわれているとのアナウンスもあった。
その待ちに待ったあたらしい計測機能を搭載した時計が、ついに日本に上陸した。「ジェニー03」は、なんとその瞬間瞬間の速度を計測できるのだ。
時計で速度計測と言えば、クロノグラフのタキメーターを使用する方法が思いつく。これは1000m到達時点でクロノグラフをストップさせると平均時速を算出できるが、クロノグラフのスタート/ストップが必須になる。
だが、この時計の場合、時計の2時位置に文字通りの速度計がセットされており、ケース側面のプッシュボタンを押せば、このスピードメーターが6mmほど立ち上がり、メーターのなかの機構が開放され、ただちにスピードの計測が始まる。速度計の下部には、半球状のロビンソンカップという風速計(アネモメーター)の仕組みがあり、そこで検知された風速に応じて、20km/hから200km/h(もしくは毎時10~125マイル、リミテッドエディションは5~65ノット)まで、時計を着けている人が動いているスピードを表示するのである。
これならば、ランニング、自転車、ボードなど、スポーツの最中にも速度を知ることができ、時計を着けてさえいればよいのだ。なお、リミテッドエディションは、速度表記がノットなっており、ボートやヨット競技向けの仕様となっている。
グレード5の高品位なチタンケース、70時間のパワーリザーブを備え、申し分のない性能のムーブメントと、外装、メカニズムも、高級時計としてハイレベルな出来映え。スポーティに時計を使いこなしたいという人に、うってつけのあたらしい機械式時計である。
ジェニー03
ケース|チタニウム(グレード5)
直径|47.5mm
厚さ|17.5mm(速度計を開けると23.5mm)
ムーブメント|自動巻き(Cal.BRE03.001)
機能|速度表示(時計に当たる風速を速度として表示)
ストラップ|ラバー
防水|30m(時計本体は常時。スピードメーター部分は、この部分を閉鎖した時のみ30m)
予価|972万円
*計測機能として、km計測とマイル計測の2種類あり。
ジェニー03リミテッドエディション
ケース|チタニウム(グレード5)
直径|47.5mm
厚さ|17.5mm(速度計を開けると23.5mm)
ムーブメント|自動巻き(Cal.BRE03.001)
機能|速度表示(時計に当たる風速を速度として表示、5~65ノット)
ストラップ|ラバー
防水|30m(時計本体は常時。スピードメーター部分は、この部分を閉鎖した時のみ30m)
限定数|55本
予価|972万円
*限定モデルは、ノット計測機能バージョンのみ。
ノーブルスタイリング
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