BVLGARI|2013年新作ウォッチ、バーゼル現地レポート
2013年新作ウォッチ、バーゼルワールド現地レポート
不動のアイコン「ブルガリ・ブルガリ」完全リニューアル
ブルガリの腕時計といえば、誰もが思い浮かべる「ブルガリ・ブルガリ」。1977年の登場以来、多彩なバリエーションで男女ともに愛されてきたブランドを代表するコレクションが今年の「バーゼルワールド」で完全リニューアル。現代的で洗練されたデザインと、完全自社製の新型ムーブメントを搭載しさらなる進化を遂げた。
Text & Event Photographs by SHIBUYA Yasuhito
機械式モデルを中心に据え、マニュファクチュールを改めてアピール
ほかのラグジュアリーブランドに先駆けて2000年頃から、時計パーツの名門企業を続々と傘下に収め、本格時計ブランドとして機械式ムーブメントからケース、文字盤のような細かなパーツまでを自社内で開発製造できる“マニュファクチュール”体制を整えてきたブルガリ。そのひとつの到達点が2010年、初の完全自社製ムーブメントを搭載する「ソティリオ・ブルガリ」の発売だった。
そして2013年、ブルガリは本格時計ブランドとしてまたひとつ、大きな一歩を踏み出した。ブルガリ初の腕時計として1977年に誕生した「ブルガリ・ブルガリ」コレクションの完全リニューアルだ。
ブランド名の「BVLGARI」をベゼルに堂々と刻印した「ブルガリ・ブルガリ」は、ブランドにとって絶対的なアイコンのひとつ。古代ローマ時代、皇帝たちは発行するコインに自らの肖像と名前を誇らしげに刻んだ。その故事にちなむとともに、当時の建築物の優雅な丸い柱(エンタシス)をカットしたカタチをケースデザインに採り入れることで、このモデルは誕生した。ブルガリの腕時計といえば、誰もがこのモデルを思い浮かべることだろう。
今年の新作ではこのブルガリ・ブルガリのメンズモデルが、完全自社製の新型ムーブメント「キャリバーBVL191」を中心に、すべて機械式モデルに生まれ変わった。ラインナップは、BVL191を搭載したシンプルな3針カレンダー付きモデル、クロノグラフモデル、そしてトゥールビヨンモデルの全3モデル。なお、このキャリバーはモジュールを追加することで機能を拡張する前提で設計されており、今後さらにユニークな機能を搭載したモデルの登場が期待される。
また、それ以外のモデルも、ブルガリらしい世界観が反映されたデザインや機能が見逃せないものばかり。
文字盤に芸術的なシャンルベ技法を使った「ディアゴノ」コレクションのスペシャル・エディションをはじめ、イタリア伝統の即興喜劇の世界をミニッツリピーター&オートマタ&芸術的な文字盤で表現した「ブルガリ ジェラルド・ジェンタ コメディア・デラルテ」、そしてシンプルだが存在感抜群の顔で人気の「ブルガリ オクト」待望のブレスレットモデルなど、珠玉のコレクションが並ぶ。
美しいトゥールビヨンモデル「ブルガリ・ブルガリ トロピカルガーデン トゥールビヨン」は女性用だが、美を愛する時計愛好家ならきっと釘付けになることだろう。
ブルガリ ジャパン
Tel.03-6362-0100
http://jp.bulgari.com/