メカニケ・ヴェローチは2006年に熱烈なモータースポーツファンであるイタリア人デザイナーのマルコ・コロンボが友人たちと立ち上げたイタリアの腕時計ブランド。高性能な4バルブエンジンのシリンダーヘッドをモチーフに、4つの小さな時計を丸い文字盤のなかにバルブのように配置した4タイムゾーンのファーストモデル「クアトロヴァルヴォレ（＝イタリア語で4バルブの意）」が、GPライダーやレーシングドライバー、モータースポーツファンのあいだで人気を博し、一躍世界的なブランドとなった。イタリア生まれのブランドであること、自動車・モーターサイクル産業との関連性を大切にしており、高性能ブレーキメーカーである「ブレンボ」やカロッツェリアでも活躍したカーデザイナーのエルコーレ・スパーダ、キャブレターや燃料噴射装置の「デロルト」ともパートナーシップを結んでいる。

2010年からは新体制となり、イタリアで宝飾会社を経営するセルジオ・チエロ氏がCEOに就任。時計ブランドとして確固たる地位を築くべく、製造の中心拠点をイタリアからスイスに移行し、コレクションの充実、発展に力を注いでいる。

クアトロヴァルヴォレ エボリューション48
シックに都会的に進化した4タイムゾーンモデル

4バルブエンジンのシリンダーヘッドをモチーフにした基本デザインはそのままに、4つの文字盤をひとつのサファイアクリスタル風防でカバーする新デザインを採用した「クアトロヴァルヴォレ」の進化形モデル。4つあるインダイヤルの左下の1つのみが秒針＆日付つきなので、こちらをホームタイムにする使いかたがお薦め。ムーブメントはいずれも定評のあるスイスETA社製のキャリバー2671自動巻き。なおストラップは、写真のレザーのほかにラバーやクロコダイルも用意されている。

チタンケース、自動巻き、ケース径48mm、レザーストラップ、10気圧防水、50万4000円（予価）。9月発売予定。