レコール ヴァン クリーフ&アーペルの特別講座を開催|Van Cleef & Arpels
Van Cleef & Arpels|ヴァン クリーフ&アーペル
伝説の宝石“ブルーダイアモンド”を謎解け
レコール ヴァン クリーフ&アーペルの特別講座を開催
知られざるジュエリーと時計制作世界に光をあて、美を愛するひとたちを対象に創設されたジュエリーの学校「レコール ヴァン クリーフ&アーペル」。革新的なカリキュラムを提供するこの学校は先日、虎ノ門・アンダーズ 東京の51階のイベントスペースで、特別講座「イブニング カンバセーション」を開催した。
Text by Winsome Li (OPENERS)
謎に満ちた幻の宝石“フランスの青”を学ぶ特別な一夜
2012年2月にパリ・ヴァンドーム広場に開校したレコール ヴァン クリーフ&アーペルは、ほとんど語られることがなかったジュエリーと時計制作の深い世界に光を当てた学校だ。そのレコール ヴァン クリーフ&アーペルの特別講座である「イブニング カンバセーション」は、美術家、経験豊かな職人、宝石鑑定士、歴史家など、さまざまな分野に活躍する専門家たちを招き、各分野への理解と教養を深める知的なサロンともいえる特別コースだ。2013年の7月に日本ではじめて開講されたレコール ヴァン クリーフ&アーペルに付随する特別講座としておこなわれて以来、今回で2度目の開催となる。
「太陽王のブルーダイヤモンド -歴史の闇から再び現れた宝石-」をテーマにして、レコール ヴァン クリーフ&アーペル講師のジスラン・オークルマンヌ氏と鉱物学者であり、フランス国立自然史博物館の教授であるフランソワ・ファルジュ氏を迎え、“フランスの青”と呼ばれた伝説の宝石について語り合った。
「太陽王のブルーダイヤモンド」とは、宝石の愛好家として知られているフランス王ルイ14世が宝石商のジャン=パティスト・ダベルニエから購入した青い宝石である。このインドで採堀された巨大なダイヤモンドは、18世紀のフランス革命のさなかに盗難にあい、そのまま行方不明となった。
その後、2007年に今回の講師を務めるフランソワ・ファルジュ教授が本物に近いダイヤモンドの形とされる鉛の型を発見し、かたちや重さなどさまざまな検証をおこなった。その結果、この鉛の型は、行方不明になった「ブルーダイヤモンド」のレプリカであることを明らかにした。特別講座では、転々と持ち主を変え、持ち主は不幸に襲われたというドラマティックな伝説が広く知られているブルーダイヤモンドにも言及し、現在スミソニアン博物館に所蔵されているこの“呪いの宝石”とも呼ばれているダイヤモンドとの接点にも迫る興味深い内容であった。
「ブルーダイヤモンド」の歴史をはじめ、ダイヤモンドの構造や美学まで幅広く理解することができる有意義な一夜だった。ハイジュエラーであるヴァン クリーフ&アーペルが開校したレコール ヴァン クリーフ&アーペルでは、「芸術史」、「原石の世界」、「サヴォアフェール」の3つの大きなテーマに沿って講義をおこない、レコール ヴァン クリーフ&アーペルの理念である「トランスミッション(継承)」を実践している。ジュエリーと時計制作の世界に興味のある方や、理解と教養をさらに深めたい方が鋭い鑑識眼を養うための絶好の機会となるので、、ぜひ一度レコール ヴァン クリーフ&アーペルの講座に参加してみては。
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
0120-10-1906
http://www.lecolevancleefarpels.com/ja