ファッション、働き方がフリースタイルになったいまこそ、「MR-G」を身に着けたい|G-SHOCK
WATCH & JEWELRY / FEATURES
2021年10月13日

ファッション、働き方がフリースタイルになったいまこそ、「MR-G」を身に着けたい|G-SHOCK

Presented by G-SHOCK

G-SHOCK|Gショック

前田 陽一郎が語る、G-SHOCKの最高峰ライン「MR-G」のカッコ良さ

G-SHOCKはストリートカルチャーを代表する時計だが、現代のビジネスシーンにフィットする時計といっても過言ではない。つねに“選ばれる時計”であり続けてきたその理由をG-SHOCKの最高峰ライン「MR-G」に登場した新作「MRG-B2000B」を通して、クリエイティブディレクターの前田 陽一郎が考察する。

Photographs by OHTAKI Kaku|Text by KOIZUMI Yoko|Edit by TSUCHIDA Takashi

コマーシャリズムの外側にある躍動

「“ストリート”とは、コマーシャリズムの外側にあるムーブメントだと考えています。街発信の文化、スタイルのようなものがメジャーになった総称が“ストリート”。そうした視点でG-SHOCKを捉え直すと、このアイテムが認知されていく過程は決してコマーシャルウオッチのそれではなかった。それより重要なのは、G-SHOCKには頑丈という独創的な機能があったということでしょう。当時は“機能がデザインをつくる”という価値観がメインカルチャーになりつつあったんです。また映画(『SPEED』キアヌ・リーブス主演、1994年公開)というフィルターを通してその存在が逆輸入されるかたちで広く知られるようになったのも珍しかったし、カッコ良かった。次第にファッションとも結び付き、G-SHOCKがストリートカルチャーの代表的な時計になっていきました」
前田 陽一郎/クリエイティブディレクター。雑誌『LEON』編集長を経て、2020年に独立。現在は『OPENERS』やイギリスのクラシックカー専門誌『Octane』日本版のクリエイティブディレクターを務めるほか、ブランドコンサルティングなど幅広い活動を行っている。
前田 陽一郎は、G-SHOCKとストリートファッションの結び付きを上記のように説明する。とはいえ前田もG-SHOCKが登場した1983年は中学2年生であり、デビュー当時の記憶はさすがにない。
「最初の時計は大学入学記念に親からもらいました。だからでしょう、時計は“大人の持ち物”という意識が強かったんです。ですからG-SHOCKを知ったのは、それこそ『SPEED』の公開があったからです。映画は大好きだったので、スクリーンを通して素直に『カッコいい時計しているなぁ』って思いましたね。その後で『モノ・マガジン』を読んで、G-SHOCKとは何なのか、その詳細を知ることになりました」
そして出版社に勤めることになった前田は、以来四半世紀にわたりG-SHOCKの進化を見続けている。
「G-SHOCKは耐衝撃性能に優れていると言いますけれど、あれほどの衝撃で針飛び(針の位置がズレたり、外れてしまうこと)が起きないんだと、本当に感心しているんです。僕はG-SHOCKの初代アナログモデルを持っていたのですが、実は当時の編集部でも購入して、実際に地上7階から落としてみました。そして本当に壊れなかった(笑)。『なんで針が飛ばないのか』と立ち会った皆んなで興奮したのを覚えています。その機能に対する興奮が原体験にあるので、字面ではなく、体感としての“あれほどの耐衝撃性”になっている。あれから変わらず25年以上も耐衝撃性能を追求し続けている――このことがG-SHOCKを“機能美を備えた時計の代表”の立場にしているんだろうと思います」
「色が持っている立体感を引き出す技術はすごい。ダイアルにも鱗紋が入っているし、インデックスは扇をモチーフにしているのですか。なるほど勝色(かちいろ)という日本の伝統色を、こうしたモチーフを使って世界観をつくっている。細部への配慮もすごい……見るほどにデザイナーの仕事量が多い時計ですね(笑)」

機能を追求すること、時代を切り拓くこと

そんな原体験があるからこそ、余計に「MRG-B2000B」(通称「MR-G 勝色(かちいろ)」)に同様の耐衝撃性が備わっていることに驚愕するのである。
「すごい立体感なんですよ。元来物とは単純な方が頑丈だと思っているので、衝撃を与えたらインデックスが取れちゃわないかって、いらぬ心配をしちゃうくらいの複雑さです(笑)。(ガラスの外周を見て)こんな微妙なところまでブルーを入れているんだ……ずっと見ていると、パーツ形状も凝っているし、施した細工の凄さが分かりますね。G-SHOCKのなかでも外装技術がここまできたのかと、評価できるモデルだと思います」
ケースとブレスレットに採用されたチタンには深層硬化処理を施す。素材表面は純チタンの4~5倍に硬化され、そののちにダイヤモンドに類似したカーボン硬膜処理DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)を施し、堅牢さと美しさを兼ね備えた表面に仕上げた。「チタンで軽いし、長くきれいに使えるし、発色もいい。外装技術のレベルが高いですね」
そしてデザインにも関心を寄せる。
「日本では伝統的に“引き算”が好まれますが、僕自身はこのモデルに“足し算”の凄みを感じます。足し算にも高度な技術が要求されますが、意味を持たないカタチをいくら積み上げたところで、それは“単なるカタチ”なんです。足された要素のひとつずつに意味がなければ“デザイン”にはならない。そこから分かるのは『MRG-B2000B』ではすべてに微に入り細を穿(うが)ったデザインをしているということ。いやらしい言い方ですが、G-SHOCKほどの歴史や実績があれば、コマーシャリズムを上手に使えばヘリテイジモデルだけでもやっていけちゃうんですよ。でもG-SHOCKは振り返ることなく、前に進む。時代を切り拓いている感が半端ないです。そのなかでも『MR-G』はグイグイ進んでますよね。たとえ最初は傍流であっても、いつかメインストリームに押し上げるのは、こういうエネルギーがあるからなんでしょうね」
だからビジネスシーンで合わせるなら“自由”がキーワードになると前田。
「いま働き方は変わり続けています。ビジネスシーンがスーツである必然がなくなってきたし、何より自由な勤務形態、自由な服装で仕事ができるようになっている。だからこそスーツのクラシックなお約束事と合わせるのではなく、ストリートファッションとして取り入れられた頃と同じ意識でこの時計を選びたい。自由な働き方のなかでは、自由な時計の選び方があり、そこにG-SHOCKがあることが正解です。これからもG-SHOCKは存在感を増していくでしょうし、ますます面白くなっていくでしょうね」
「僕は甥っ子姪っ子が中学生になった記念に、G-SHOCKのスピードモデル(DW-5600)を贈っています。最初に贈った甥がいま21歳。当時はソーラーモデルがまだなくて、4人兄弟のうち、彼だけが電池(笑)。スピードモデルを贈る理由は普遍性と機能美と、どの年代のどんな人が着けてもフィットするから。彼らが中学生のときはもちろん、高校でも大学でも着けてくれるだろうと思ったんです。甥っ子姪っ子は全部で11人。まだ中学生になってないのが5人いるので、あと5本は確実に買いますね(笑)」

MR-G MRG-B2000B-1AJR

  • ムーブメント|タフソーラー
  • パワーリザーブ|フル充電時約26カ月(パワーセーブ時)
  • 機能|GPS電波受信、標準電波受信、
  • ケース、ブレスレット素材|Ti
  • ケース径|縦54.7×横49.8mm
  • 重量|150g
  • 防水|20気圧防水
  • 価格|33万円(税込)
問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室
Tel.03-5334-4869(時計専用)
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