Watch & Jewelry
2015年3月30日
CHANEL|J12 レトログラード ミステリユーズ
CHANEL|シャネル
複雑機構でミステリアスに“シャネルの美学とエスプリ”を表現!
文=渋谷康人
J12 TROGRADE MYSTÉRIEUSE|J12 レトログラード ミステリユーズ
「J12」誕生の10周年を記念して、限定モデルとして発売される “ミステリアス”な外観と仕掛けを持つ、シャネルならではのトゥールビヨンモデル。
開発・製造をともに行ったのは、スイスの時計作りの頂点の名門であるオーデマ ピゲ傘下の複雑時計開発製作工房、「ルノー・エ・パピ」。
ケースのフォルムをシャネルが求める“真の丸型”にするため、3時位置のリューズは埋め込み式とし、ワンプッシュすると操作の際だけ文字盤上にポップアップする仕掛けを採用。その結果として生じた分針が動けないエリアである10分から20分の間は、文字盤の6時位置にあるディスク式のインジケーターで分を表示する。なによりも画期的なのは、その間の分針の動き。なんと(!)その10分間の間に、反時計方向に10分の位置から20分の位置まで300度もゆっくりと移動、つまり逆回転(レトログラード運針)をして20分の位置に移動し、それ以降の分表示に備える。またリューズを使った時刻合わせや手巻き動作は、ベゼル2時位置と4時位置にあるプッシュボタンで機能を切り換えて行う仕組みも搭載する。
また、10分間のスローなレトログラード運針にとどまらずふたつの香箱を搭載し、10日間のパワーリザーブを確保。さらに製作数もブラックセラミック×ピンクゴールド、ブラックセラミック×ホワイトゴールドの2種類の素材で各10本のみとするなど、10周年にちなみ“10”にこだわった趣向が貫かれている点もユニークだ。
手巻き、ブラックハイテクセラミック×ホワイトゴールドケース&ブラックハイテクセラミックブレスレット、ケース径47mm、30m防水、2625万円(予価)。