Glashutte Original|グラスヒュッテ・オリジナル|セネタ・オートマティック
Glashütte Original|グラスヒュッテ・オリジナル
セネタ・オートマティック
Text by OPENERS
グラスヒュッテ・オリジナルのセネタ・コレクションは、ドイツ・グラスヒュッテの街に代々伝わる時計作りの伝統が詰まった機能美に溢れている。その中でも2針のオートマティックは、シンプルでありながら同社の造り込みの高さがうかがえる良品である。
丹念に磨き上げられたアプライド・インデックスや時分針と、サンレイ仕上げの施された文字盤は、上品さを醸し出しながら視認性も高く、思わず見とれてしまうほど。
内部には2005年に新規設計されたばかりのフラッグシップ・ムーブメントCal.100を搭載しており、厚さ4.3mmと同社が手掛ける自社製ムーブメントの中で最薄でありながら、ツインバレル搭載で約55時間ものパワーリザーブを確保する。
さらに自動巻きローターを備えながら、グラスヒュッテ地方に代々伝わる3/4プレートも採用されており、緩急針には伝統的なスワンネックタイプを採用するなど、古典的なエレガントさに溢れている。
美しく鏡面仕上げが施された光り輝くケースは、シルバー、もしくはグレー文字盤がセットされたステンレス製と、シルバー、もしくはアンスラサイトの文字盤がセットされたローズゴールド製を用意。2007年には新色のブルー文字盤も加わった。
自動巻き。毎時2万8800振動。約55時間パワーリザーブ。ケース径40mm。ケース厚9.8mm。5気圧防水。ルイジアナ アリゲーターベルト。SSケース(76万6500円)。18KRGケース(173万2500円)。
BRAND HISTORY
1845年にフェルディナント・アドルフ・ランゲが時計工房を開いて以来、ドイツ時計産業の中心地となったドイツ・グラスヒュッテ。同地は第二次世界大戦後、旧東ドイツが管理する国営工場G.U.B.にて工業製品としての時計を製造していたが、その後、ベルリンの壁が崩壊すると、かつての宮廷時計職人たちから継承された、伝統的な時計製造を再興するブランドが徐々に登場する。グラスヒュッテ・オリジナルは、その中でもいち早く展開を始めたブランドの一つだった。
前社長のハインツ・W・ファイファーは1994年、民営化後のG.U.B.を買収し、従来までの大量生産体制を抜本的に改革。品質にこだわった少量生産体制へと切り替え、その翌年に開かれたバーゼル・ワールドにてグラスヒュッテ・オリジナルとしてデビューを果たす。
同ブランドの製品にはハンドメイドの温もりがあふれるグラスヒュッテ地方特有の4分の3プレート仕上げやスワンネック緩急針などが施され、またオフセンターダイヤルやパノラマデイトなど、機能性を重視したドイツ時計らしい質実剛健なデザインが採用された。
2000年からはスウォッチ グループ傘下に入り、’02年には日本展開もスタート。スポーツ系、複雑ウオッチまで幅広いラインナップをそろえ、’07年には独自のスプリットセコンド・クロノグラフ機構も開発するなど、ザクセンの伝統的な時計製造に根差した優れた技術力を、いかんなく発揮し続けている。
【創業年】1845年
【創業地】ドイツ、グラスヒュッテ
【主なシリーズ名】パノデイト、セネタ、スポーツエボリューション
【問い合わせ先】スウォッチ グループ ジャパン グラスヒュッテ・オリジナル 03-6245-7160
公式サイト:http://www.glashuette-original.com/