遠くまで旅する人たちに……|LOUIS VUITTON
LOUIS VUITTON|ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンが今冬、僕たちに贈る旅心。
そう、世界は驚きに満ちている(1)
1990年代には、今もなお多くの人々の心に残る素晴らしいヒットチューンがあった。「ぼくらが旅に出る理由」(小沢健二作詞・作曲)。<旅>は、そして<旅心を持つこと>は、僕らをいつだって大人にしてくれる。誰もみな、手を振っては、しばし別れる必要があるのだ。ルイ・ヴィトンが旅というテーマに重きを置くのは、トランク製作を手掛けた歴史背景があるから。でも、それだけではないはずだ。文字盤に目をやるたびに、旅心がくすぐられる「エスカル」コレクション。エスカルとは“寄港”“ストップオーバー”“途中降機”を意味するフランス語である。
Photographs by NAGASHIMA ToruText by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)
「エスカル ワールドタイム」誕生から2年。
NAVYBLUEをベースにした、色彩マックスのNEW FACE
こんなモデルが左腕の相棒だったら、人生がどんなに楽しくなるだろう。目に飛び込んでくる色鮮やかなモチーフの数々。文字盤は3つの可動式ディスクで構成され、世界時刻を表示する斬新なシステム。「エスカル ワールドタイム」は、ルイ・ヴィトンの“旅”をテーマとする伝統を色濃く受け継ぐモデルである。
針を使わずにワールドタイムを表示するこのモデルは、ジュネーブの時計製造アトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の熟練職人たちの手によるもの。静止した黄色い矢の上に任意の都市名を合わせるだけで、あとは自動的に外周の可動ディスクが周回。世界24都市のタイムゾーンがひと目で分かるシステムだ。
ミニチュアペインティングの技法を用いて、職人がダイヤルひとつを完成させるのに50時間以上。1色ずつ細やかな筆さばきで全38色を丁寧に文字盤に載せ、その後に100℃のオーブンで高温乾燥する。
ルイ・ヴィトンは、顧客からのカスタマイズ要望に真摯に対応してきたブランドである。イニシャルをはじめ、幾何学的なピクトグラム(絵文字)のハンドペイントなど、トランクを好みに合わせてカスタマイズするサービスは、現在も好評を博している。「エスカル」の賑やかなダイヤルは、このカスタマイゼーションの世界観をフィーチャーするものだ。塗料の盛り上がり、それにより際立つ文字盤の立体感は、職人が筆を用いて造形に命を吹き込んでいるからである。
さらにトランクから導かれたアイコニックなディテールは、ラグ形状にも落とし込まれている。時計ケースをトランクに見立てれば、このラグはまるで時計を保護する補強パーツのようだ。
シースルーバックからは、搭載ムーブメントのローターの動きが見える。「LOUIS VUITTON LA FABRIQUE DU TEMPS」と刻印されたシルバー色のメタル部分がそれである。センターのイニシャルロゴを中心に、メタルパーツのみが回転するという趣向だ。こうしたギミックも、スタイリッシュなのである。
ブルーを基調とすることで、鮮やかな色彩がさらに際立ったこの2016年モデルは、いつまでも旅心を忘れない、僕たちにとっての憧れのアイテムとなりそうだ。ちなみにカラフルな色彩は、ネクタイの効果と同じ。腕時計の文字盤という小さな面積に38色がギュッと詰まっているからこそ、インパクトのあるアイキャッチになる。もちろんスーツに合わせるのもお勧め。チャレンジは、僕たちを大人にさせてくれる唯一の行為である。
エスカル ワールドタイム ブルー オトマティック ホワイトゴールド&チタン
ムーブメント|自動巻き キャリバーLV106
パワーリザーブ|38時間
ケース素材|チタニウム&18Kホワイトゴールド
ケース径、ケース厚|41mm、9.75mm
ケースバック|シースルー
防水|30m防水
ストラップ|アリゲーターストラップ
価格|535万円(税別)
こちらは、ケース厚を1.35mm、ケース径を2mmサイズダウンさせた「エスカル オトマティック タイムゾーン スチール&ゴールド」。ヘアライン仕上げを施したグレイッシュなSSの発色と、ピンクゴールドとのカラーコントラストが現代感を漂わせている。賑やかな色彩がギュッと詰まった印象は「エスカル ワールドタイム ブルー オトマティック」と同様。ムーブメントの地板をブラックとして、マスキュランな印象を導いているところも興味深い。
エスカル オトマティック タイムゾーン スチール&ゴールド
ムーブメント|自動巻き キャリバーLV87
パワーリザーブ|42時間
ケース素材|18Kピンクゴールド&ステンレススチール
ケース径、ケース厚|39mm、8.4mm
ケースバック|シースルー
防水|50m防水
ストラップ|アリゲーターストラップ
価格|145万円(税別)
また、スピン タイムムーブメントの独創的な時刻表示を「エスカル」コレクションで表現したのがこのモデルだ。文字盤上のキューブが該当時刻になると回転し、時刻が現れるスピン タイムシステムは、「エスカル」コレクションの斬新なデザインと響鳴し、新たな境地を切り開いている。
エスカル スピン・タイム オトマティック チタニウム&ピンクゴールド
ムーブメント|自動巻き キャリバーLV77
パワーリザーブ|42時間
ケース素材|18Kピンクゴールド&チタン
ケース径、ケース厚|41mm、11.2mm
ケースバック|シースルー
ストラップ|アリゲーターストラップ
価格|420万円(税別)
Page02. サヴォアフェール(匠の技)が咲かせた可憐なモノグラム・フラワー
LOUIS VUITTON|ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンが今冬、私たちに贈る旅心。
そう、世界は感動に満ちている(2)
サヴォアフェール(匠の技)が咲かせた
可憐なモノグラム・フラワー
ルイ・ヴィトンのシンボルのひとつ、モノグラム・フラワーを文字盤にフィーチャーしたのが「タンブール モノグラム カラー ブロッサム」ウオッチ コレクション。ジュネーブの時計製造アトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が誇る卓越した技術が、センターに花開く可憐な造形のなかに存分に表現されている。
マザー・オブ・パールから立体的に彫り出した花弁は3層に分かれ、カメオ制作のテクニックを駆使して、シェイプやディテールをハンドメイド。その後、ピースの背面に彩色を施し、繊細にして微妙なニュアンスを表わしている。
ひと度、旅に出ると、自分の感性と経験だけがすべての行動の拠り所となる。ひとり旅ならばなおさらだ。そんな時に頼れるのが腕時計である。いつもと変わらず、時を刻み続ける時計。そのいつも通りの文字盤の造形を確認できるだけで、心強く思えるものだ。たとえ一時、大切な人と離れていても、未知なる世界で見聞を広めるために、他ならぬ自分と対話するために、人は時折、旅に出るべきなのである。他ならぬ大切な時計を、自分の腕にそっと載せて。
タンブール モノグラム カラーブロッサム
ムーブメント|クオーツ
ケース素材|ステンレススチール
ケース径、ケース厚|33mm、8.65mm
ケースバック|モノグラムの刻印
ストラップ|シャイニーアリゲーターストラップ
価格|119万6000円(税別)
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
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