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2021年9月10日
長野・奈良井宿の酒蔵を改修。宿泊と食が楽しめる新施設誕生|BYAKU Narai
BYAKU Narai|ビャク ナライ
400年の歴史を誇る中山道の宿場町・奈良井宿に、酒蔵を改修した宿泊・飲食・温浴の複合施設がOPEN
中山道六十九次の宿場町として知られる奈良井宿に、酒蔵を改修した宿泊施設、温泉施設、レストラン、バー、ギャラリー、酒蔵の6つで構成される新たな複合施設がオープンする。酒蔵の持つ歴史を継承し、奈良井宿ならではの地域独自の文化を体感できる。
Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi
酒蔵を再生した、宿泊・飲食・温浴の複合施設
長野県塩尻市の奈良井において、竹中工務店と47PLANNINGが共同で計画・開発を推進し、酒蔵を改装した小規模複合施設が2021年8月にオープンした。これは長野県塩尻市と竹中工務店が、持続可能な社会づくりや地域課題の解決に寄与・貢献することを目的とした連携協定に基づき、そのうちの事項「歴史的建物資源や文化資源の活用等に関すること」の実現に向けたプロジェクトの一環として実行されたものだ。
本プロジェクトは、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存を目的として、文化庁から重要伝統的建造物群保存地区のひとつに選定されている中山道の宿場町・奈良井宿で約200年前に建造された「杉の森酒造」と「旧豊飯豊衣(ほいほい)民宿」を改修。宿泊施設「BYAKU Narai(ビャク ナライ)」をはじめ、レストラン、酒蔵、バー、温浴施設、ギャラリーの6つで構成される小規模複合施設としてオープンする。
宿泊施設「BYAKU Narai」は、47PLANNINGが手がける新ホテルブランド「BYAKU」の第1号施設。奈良井宿の街や建物に受け継がれる独特の文化を体感できる宿として、季節の移ろいや、歴史が息づく建物、江戸期から親しまれる工芸の美しさなどが楽しめる。
レストラン「くら kura」(「くら」の漢字は山冠に品)は、奈良井宿の気候・風土が育んだ食材、そして地域の人々によって受け継がれた生活文化をベースとして現代的解釈を加えながら、新たな食体験を提供。その土地の元々の魅力を、時代にあった視点から価値を再構築し、レストランとして「味わい」を提供するだけでなく、知的好奇心を充足させ、土地について新たな発見や驚きを感じてもらう「食体験」を提供する。地元で生産された旬の食材を活用し、地域に受け継がれる郷土料理や調理法をアレンジしたメニューを揃え、「BYAKU Narai」の宿泊者には、朝食と夕食付きのプランが提供される。
そして、日本一標高の高い蔵元で新日本酒 naraiを醸す見える酒蔵「suginomori brewery」、地域文化を味わうバー「TASTING BAR suginomori」、奈良井宿の歴史と営みを継承するギャラリー「hoihoi」、信濃川の源流に浸る温浴施設「山泉 SAN-SEN」は、2021年秋より順次営業開始される予定だ。
奈良井宿 酒蔵改修プロジェクト 杉の森酒造(歳吉屋)
- 住所|長野県塩尻市奈良井551
- 入居業態|ホテル「BYAKU Narai」、レストラン「くら kura」、酒蔵「suginomori brewery」、温浴施設「山泉 SAN-SEN」、バー「TASTING BAR suginomori」
奈良井宿 古民家改修プロジェクト 旧豊飯豊衣民宿(上原屋)
- 住所|長野県塩尻市奈良井607
- 入居業態|ホテル「BYAKU Narai」、ギャラリー「hoihoi」
問い合わせ先
BYAKU Narai
Tel.0264-34-3001
https://byaku.site/
問い合わせ先
suginomori brewery
info@narai.jp
https://www.narai.jp/