[短期連載3]フィンランド人と一緒にサウナに入ろう! SAUNAでマインドフルネスしよう!|TRAVEL
LOUNGE / TRAVEL
2019年8月6日

[短期連載3]フィンランド人と一緒にサウナに入ろう! SAUNAでマインドフルネスしよう!|TRAVEL

TRAVEL|サウナの本場、フィンランドへGO!

サウナ・トレイル(片っ端からSAUNAをハシゴ)なら向かうはフィンランド湖水地方(3)

日本人にとっての温泉がひとつの文化であるように、フィンランド人にとってのサウナも、立派なカルチャーのひとつとなっています。彼らの自宅にはたいてい家庭用サウナが付いていて、湯船に入る代わりに毎日のようにサウナに入るのです。ところが現地では今、空前のパブリック・サウナブーム。そこには日本の銭湯のような公共性の高い“クラッシィ”なスタイルのものもあれば、スーパー銭湯のように、食事もできて半日寛げるタイプもあります。もちろん湖水地方にはあの“ニンゲン池ポチャ”ができる別荘式の湖畔サウナも! この原稿では、サウナの文化を紐解きつつ、どの地方にどんなサウナがあるのかを示していきたいと思っています。次の旅の目的地はフィンランド。旅の目的は“サウナ”で決まりですぞ!

Text by TSUCHIDA Takashi

ハメーンリンナで、ドッボーン!

前回の原稿で紹介したラハティの「レモンカルキリゾート」と並び、もうひとつオススメするのがハメーンリンナの「ペタイスリゾート」。こちらは別荘というよりもリゾートホテルの作りになっています。したがって少人数で宿泊するなら、このリゾートの方が使い勝手が良さそう。取材当日は曇ってしまって、気持ちのいい写真が攝れなかったのが残念ですが、湖に面したサウナが複数あり、設備の面では引けをとっていません。もちろん、伝統的なスモークサウナもありました。
Petäys Resort
住所|Petäyksentie 35, 14620 Tyrväntö, Finland
TEL|+358(0)3-673310
https://petays.fi/en/peta-ys-the-lakeland-resort/
そしてヘルシンキからのアクセスの良さも、ラハティと同じくらい。さらに、ハメーンリンナには、11世紀にスウェーデン人が築いた城や、イッタラの工場など、サウナ以外の観光ポイントが多数あるのも見逃せません。さらには、ヴァイキングサウナやサウナバスも……。

えっと、まずヴァイキングサウナ。こちらはマナーハウスと呼ばれる、かつて上流階級の人たちが所有していたお屋敷レストランの付帯設備として後々増設された露天サウナ。舟型になっているところから“ヴァイキング”と命名されたのでしょう。でも、フィンランドってヴァイキングの民族じゃないんだよね。ヴァイキングとはノルウェーやスウェーデンの祖先を指すのであって、アジア民族系のフィンランドとは違うんだけどなぁ……、店主は豪快にコスプレしちゃってます。フィンランド人って、笑いに貪欲なんでしょう。
Urpolan Kartano
住所|Perkiöntie 14  31640 Humppila, Finland
TEL|+358 500 121 160
https://www.urpolankartano.fi/in-english/

その貪欲さを突き抜けさせたのが、サウナバス。観光バスの後ろ半分をサウナルームにしちゃってます。しかもビビるのが、このサウナ、薪で炊いてます。安全を考えたら、電気サウナだろーとツッコむ気も失せてしまうほどに、移動しながらのサウナは謎体験。実際、職場のイベントや仲間うちの余興として使われることが多いそうです。日本人の屋形船な感覚でしょうね。サウナ室内には水着で入り、火照った身体はバスローブを着用して、座席で冷まします。
Härkätien Sauna Express saunabussi
http://www.elamysporras.fi
https://www.facebook.com/Härkätien-Sauna-Express-saunabussi-491643664224559/

ちなみに、フィンランドにある他の“不可思議サウナ”の代表例としては、首都ヘルシンキにある観覧車「スカイ・ホイール・ヘルシンキ」のゴンドラサウナ。時間貸し制、シャンパン付きで、ヘルシンキの景色を何周分も楽しみながら、サウナに入ります。ちなみに、途中で気分が悪くなったらどうするんだろ? バーガーキングサウナというのもあります。店舗にサウナが併設され、サウナ内でイートインのオーダーをするとスタッフが運んでくれます。また冬限定ではアイスサウナなるものも登場。氷のブロックをかまくらのように積み上げた中でサウナを楽しむそうです。氷に囲まれているために温度が熱くなりすぎず、マイルドな蒸気を楽しめるとか。

えーっと、次回の原稿で詳述しますが、いま、フィンランド観光局は「サウナ御朱印帳」なる企画を開催して、日本人にサウナ巡りを促しています。

やっぱ、笑いに貪欲だわ。


Hämeenlinna(ハメーンリンナ)とは?
ヘルシンキから約100km北上したハメーンリンナは、⾚レンガが印象的なハメ城を中⼼とし、ナショナル・ランドスケープにも選ばれたヴァナヤヴェシ渓⾕(Vanajavesi Valley)がある、アウランコ⾃然保護区(Aulanko Nature Reserve)などフィンランドらしい⾵景が楽しめる場所として有名。またクラシック⾳楽ファンにとっては作曲家シベリウスの⽣家がある場所としても知られる。市街地から電⾞で15分ほどの場所には⽇本でも⼈気のイッタラのファクトリーがあり、実際に職⼈がガラス製品を作る様⼦を⾒学できる。
問い合わせ先

フィンランド政府観光局
http://www.visitfinland.com/ja/

                      
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