全客室ビアタップ付き。“クラフトビール醸造所に泊まれる” ビアホテルが静岡にオープン｜West Coast Brewing

West Coast Brewing｜ウエストコーストブルーイング

ビール好きの夢を叶える新感覚ビアホテル

静岡市・用宗漁港にクラフトビール醸造所を構えるWest Coast Brewingより、“ブルワリーに泊まれる”をコンセプトとした直営ホテル『The Villa & Barrel Lounge』が2022年7月1日、醸造所の向かいで開業した。

Text by MIKI Haruna

「蛇口からビール」。ビールLOVERの夢が詰まった特別仕様

海と山に囲まれた自然豊かなロケーションのもと、日本でオーナーの故郷であるアメリカのクラフトビール造りを目指している「West Coast Brewing」。

今回オープンした『The Villa & Barrel Lounge』は、全5部屋の客室を備え、館内1階ではフレッシュなクラフトビールが常時約10種楽しめるタップルームの営業が行なわれる。また、時間をかけて樽熟成させた希少な“バレルエイジドビール”の試飲ができるバレルラウンジも併設される。

全客室ビアタップ付き。“クラフトビール醸造所に泊まれる” ビアホテルが静岡にオープン｜West Coast Brewing

客室すべてに異なる壁画アートが。全部の部屋に泊まると、1つのストーリーが完成する。

ホテルの建築デザインを担当したのは、代表であり建築家でもあるバストン・デレック。The Villaは、30年以上愛された仏料理店の建物をリノベーションしており、ホテル館内随所に見られる壁画や未公開作品等のアートも見どころのひとつとなっている。

客室は2名用×3室、4名用×2室。それぞれにホップの名前が付けられている。

宿泊にあたり、注目したいポイントは3つ。

まず1つ目は、全ての客室にビアタップが設置されており、宿泊者限定でビールが最大10リットルまで飲み放題という点だ。まさに「蛇口からビール」という、ビールラヴァーの夢を叶える特別仕様となっている。泊まった人しか味わえない特別醸造のビールが繋がり、さらに、グラウラー（ビール等の炭酸専用マイボトル）持参の場合は、汲んで持ち帰りもOKだ。（ビール飲み放題プランを選択した場合に利用可能）

2つ目は、部屋でも思う存分にWest Coast Brewingのビールを楽しめる点だ。客室内にあるミニバーの冷蔵庫には多彩なラインアップで缶ビール（有料）が入っており、入手困難なレアな銘柄があることも。ラインナップは、扉を開けてからのお楽しみとなっている。

そして3つ目は、West Coast Brewingで毎週リリースしているビールと並行して製造に力を入れている、バレルエイジドビールが試飲できる点だ。館内1階にはタップルームに隣接する形でバレルラウンジを新設し、有料ながら試飲可能。今後は、新たなレーベルとして特別仕様として限定で販売する予定だという。

そして創業以来、醸造所に併設されていたタップルームが、オープンに伴ない館内1階へ移転。宿泊者以外の人でも利用でき、向かいの醸造所で造られたフレッシュなクラフトビールが、全16タップ・常時10種前後揃う。

また、7月からは7:00～22:00の通し営業にアップデート。アメリカ式モーニングのThe Villaオリジナルの朝食メニューは、朝からビールと合わせるも良し、スタッフが丁寧に淹れるコーヒーとの相性も抜群。ディナータイムには自慢のメキシカンフードも提供され、ビールとの最高のペアリングと共に楽しい時間を過ごせる。※7月より、タップルームへのフードの持ち込みは禁止

また、向かいにある醸造所では、土日限定で「ブルワリー見学ツアー」を開催しており、ビールを実際に造っている醸造所内で「WCBのビールができるまで」を詳しく解説してくれる。事前に公式Webサイトから予約すれば、宿泊を問わず誰でも参加可能だ。（有料 / お土産ビール付き）