TRAVEL|ミャンマーでリバークルーズ「オルケーラ」が就航
TRAVEL|バルコニー付きの客室をもつ船
ミャンマーでリバークルーズ「オルケーラ」が就航
世界各地でラグジュアリーホテルや豪華列車の旅、クルーズを手がけるオリエント・エクスプレス・ホテルズ・リミテッドが、ミャンマーで新リバークルーズ船「オルケーラ」を7月22日(月)から就航。壮大な山岳地帯の脇を進み、興味深いミャンマーの文化遺産に触れる船旅を提案する。
Text by YANAKA Tomomi
ヤンゴンの職人が建造し、フランス人デザイナーが内装を担当
ミャンマーのエーヤワディー川で、17年にわたり航行しているリバークルーズ「ロード・トゥ・マンダレー」。その姉妹船として、あらたに登場するのが「オルケーラ」だ。エーヤワディー川に住むイルカの呼び名にちなんで名づけられた船は、ヤンゴンの職人の手によって建造されたもの。
一方、スタイリッシュでコンテンポラリーな内装を手がけたのは、東アジアで活躍するフランス人デザイナーのフランソワ・グレック。ミャンマーの伝統的な家具や、地元の芸術家の作品をたくみに取り入れ、洗練されたエキゾチックな雰囲気を生み出している。
客室は25室設けられ、もっとも大きいふたつのスイートには、航行の安全を願って船首に飾られた木の枝にちなんだ「ユージニア・スイート」、そしてミャンマーの寺院や仏塔の守り神であるライオンから「チンテ・スイート」という名がつけられた。さらに一部のキャビンは、コネクティングルームとしても使用できるほか、すべてのキャビンに床から天井までの大型スライドドアと川にせり出すバルコニーを標準装備。
処女航海は7月22日(月)に出発し、チンドウィン川をヒマラヤのふもとまで遡る11泊のコース。12世紀の寺院やモンユワの壁を、隙間なく仏像が埋め尽くすタウンボーディ・パヤー、1万体の仏像が並ぶボディ・タタウン、インドとの交易で知られるカライ、キャンドルが道を埋め尽くすストリートマーケットなど、魅力溢れるアクティビティが繰り広げられる。
「オルケーラ」のスタッフによるあたたかいもてなしにくわえ、冒険と文化の知的好奇心を満たしてくれるミャンマーの船旅。のんびりと川をたどるラグジュアリーな旅は、日常の雑事から心を解き放ち、オリエンタルな旅情へと私たちをいざなう。
11泊のチンドウィン川コース
価格│58万6000円~(1室2名利用の1名分)
※船内でのすべての食事、エクスカーション、ミャンマーの国内線、車でのトランスファーを含む
オリエント・エクスプレス
Tel. 03-3265-1200