MUSIC|協和発酵キリン『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』 Vol. 8 「アンメット・メディカルニーズ」by i-dep
LOUNGE / MUSIC
2015年3月3日

MUSIC|協和発酵キリン『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』 Vol. 8 「アンメット・メディカルニーズ」by i-dep

MUSIC|研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」によるプロジェクト
音楽家たちが10のテーマを聴覚化する『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』

Vol. 8「アンメット・メディカル二ーズ」by i-dep

10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』は、研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」の特徴を、音楽をもちいて表現することで、その事業をより身近に感じられるウェブコンテンツ。第8回のテーマは「アンメット・メディカルニーズ」。作品は音楽家・ナカムラヒロシのプロジェクト「i-dep(アイデップ)」によるものだ。

Text by IWANAGA Morito(OPENERS)

“届けたい” という使命感

地球上には、治療薬のない病気、満足度の高い治療をおこなうことができない病気が存在する。そして、こうしたいまだに治療法の開発が進んでいない病気にたいする医療ニーズは、「アンメット・メディカルニーズ」と呼ばれている。協和発酵キリンは、このアンメット・メディカルニーズを満たすことを自社の使命とし、抗体医薬を中心とした研究開発力の向上に全力で取り組んでいる。

近年の実例として、抗体の作用を高める「POTELLIGENT®(ポテリジェント)」という当社独自の技術を用いた抗体医薬品「ポテリジオ」を、成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として2012年に発売したことが挙げられる。研究をはじめてからポテリジオの発売までは約16年。創薬にかかわるすべての関係者の努力の継続、プロの研究者たちのひらめきが結びつき、長い年月を経て、医薬品として世に送り出すことができたのだ。

第8回となる『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』では、このアンメット・メディカルニーズをテーマに、「アイ・デップ」が楽曲を制作。協和発酵キリンが、未開拓分野の抗体医薬の開発に使命感をもって取り組んでいる姿勢に、アイ・デップ自身も強く共感したという。効率や利益、規模を優先するのではなく、そこにたしかにあるニーズを満たすために研究をおこなう。音楽界もまた、ビッグマーケットとかかわりのないところで、ニッチな分野に全力で挑むアーティストもいるわけである。その背中を押すのは、“届けたい”という使命感にほかならないはずだ。

完成した楽曲のタイトルは「Life Should Be Life」。誰かのために、という純粋な使命感に導かれて生まれた音楽は、制作者のひた向きな姿を浮かび上がらせる。生命の脈動を感じさせるリズム、ピアノのメロディ、そして、Lifeという言葉を媒介に展開していく、透明感のあるアンビエント・ハウスミュージックだ。10 SOUNDS OF LIFE SCIENCEのウェブページでは現在、楽曲をSoundCloud上のストリーミング再生のほか、1カ月間の期間限定でダウンロードが可能になっている。

Vol. 8「アンメット・メディカルニーズ」by i-dep
http://www.kyowa-kirin.co.jp/10_sounds/artist/i_dep/

 

<About 10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE>
『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』は、生命をみつめ、生命に向き合いつづける研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」が、10の視点から10のアーティストとともに10の音楽に紡ぐプロジェクト。その有機的な営みを、美しい音にのせてお届けする。「世界一、いのちにやさしい会社になる」という情熱と志を胸に、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジー技術を駆使して画期的な新薬を創出、グローバルな展開を通して世界の人びとの健康と豊かさに貢献している。本企画は、アートディレクター/アーティストの川上シュンが代表を務める「artless Inc.」によるプロデュースのもと、展開される。

10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE
http://www.kyowa-kirin.co.jp/10_sounds/

i-dep|アイ・デップ
プロデューサー/ソングライター/DJとして活動するナカムラヒロシによるミュージックプロジェクト。ミレニアム期にロンドンにてスタートさせ、屋敷豪太らと交流を深め、エレン・ナシメントらと楽曲を制作。イタリア「IRMArecords」より発表されたその音源が、国内外で高く評価された。帰国後、ストリートミュージシャンなどに声をかけてまわり、バンドとしての態勢を築く。2009年にバンドを解散して以降は、ふたたび個人プロジェクトとして活動。主催フェス「festa de i-dep」や「SUMMER SONIC」をはじめとする国内大型フェスでのライブにくわえ、「South By Southwest(SXSW)」におけるパフォーマンスも好評を博す。2011年、自身のレーベル「Shin Factory, Inc.」を設立。従来の枠にとらわれない自由でグローバルな活動を標榜している。

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